最新記事
トランプ関税

国別・業種別の影響がひと目で分かる「関税シミュレーター」...トランプ関税に最も苦しめられる産業は?

'Tariff Simulator' Reveals Which Products Will Be Hit Hardest By Trade War

2025年5月9日(金)16時10分
ヒュー・キャメロン

中国と合意にこぎつけることができるのか?

西海岸の港湾当局はすでにアジアからの輸入の急減を確認しており、多くの小売業者が中国からの出荷を「一時停止」しているという。こうした影響がクリスマスの時期にまで及ぶ商品不足につながる可能性があるともしている。


「アメリカの輸入業者、特に小売業者たちは私に、現在手元にある通常在庫はおよそ5〜7週間で尽きると言った」と、ロサンゼルス港のエグゼクティブディレクター、ジーン・セロカも5月上旬に語った。

「小売業者も製造業者も、多くが中国からの全ての出荷を停止している」

トランプは、中国政府と合意に至るのは可能であり、そうすれば対中関税は「大幅に」引き下げられると、楽観的な姿勢を見せている。

とはいえ、5月6日に開かれた米下院歳出委員会の金融サービス小委員会公聴会でスコット・ベッセント財務長官は、アメリカはまだ中国との交渉に着手していないことを明らかにした。

ベッセントらは今週末、スイスで中国代表団と会談する予定。中国と合意し対中関税の引き下げにつながる可能性はあるかもしれないが、先行きはなお不透明だ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

焦点:増産に舵切った日本のコメ政策、価格の落ち着き

ビジネス

今後48時間で貿易巡り発表へ、書簡は最後通告ではな

ワールド

プーチン大統領、運輸相解任 理由公表せず

ビジネス

中国人民銀、一部金融機関に最近のドル安への見解尋ね
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗」...意図的? 現場写真が「賢い」と話題に
  • 2
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 5
    コンプレックスだった「鼻」の整形手術を受けた女性…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 9
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 10
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 6
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中