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英王室

「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になった英王妃カミラの責任感と愛に生きる「本当の姿」

FOR DUTY, FOR LOVE

2025年4月9日(水)14時31分
ジャック・ロイストン(英王室担当)

「自己憐憫とは無縁の存在」

ある王室関係者の言葉を借りれば、カミラは泣き言を言うタイプではない。「自己憐憫(れんびん)とは無縁の存在だ。そのような姿勢は、亡き父親とその戦争体験から受け継いだ性質なのだと思う」

「究極の『不平不満を言わない』一族と言えるだろう。王妃は長年にわたり非常に厳しい批判にさらされてきたが、批判に打ちのめされずに前進し続けている。それを突き動かしているのは、義務感と使命感だ」


英王室を襲った嵐には、最近ようやく過ぎ去ったものもある。チャールズの次男であるヘンリー王子と妻のメーガン妃は、20年に王室から実質的に離脱して北米に移住。ほかの王室メンバーとの確執をめぐる話題がメディアをにぎわせた。

それでも、23年1月に王室の内情を記したヘンリーの回顧録『スペア(Spare)』が出版されて丸2年。ヘンリーとメーガンは「不平不満を言わない」王族とはとうてい言えなかったが、騒動はだいぶ収まったように見える。

チャールズは癌の治療を続けながら公務に復帰できたし、キャサリン妃の癌も寛解し、25年は再生の年になりそうだ。側近たちはこれで嵐は去ってほしいと望んでいる。

差別偏見との闘いは「本物」

アウシュビッツ強制収容所の解放80周年の記念日を数日後に控えた1月23日、カミラは英アンネ・フランク・トラスト(Anne Frank Trust)の後援者として重要なスピーチを行った。

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