最新記事
DOGE

社会保障局は死人に年金を給付している── 米国版「消えた年金」問題をイーロン・マスクのDOGEが暴露?

Elon Musk Responds to Social Security Concerns

2025年2月19日(水)19時59分
アリス・ハイアム
大統領執務室てトランプと記者会見したトランプ

「150歳の受給者もいた」と語ったマスク(2月11日、大統領執務室てトランプと記者会見) Aaron Schwartz/CNP/INSTARimages

<DOGEの「違法な抜き打ち捜査」批判を受けてマスクが公開した真偽不明のデータでは、アメリカ建国より前に生まれた人間までが社会保障給付を受けていた>

イーロン・マスクは、自身への批判に反撃した。自らが率いる政府効率化局(DOGE)が、社会保障費削減のためとして社会保障局(SSA)のデータベースにアクセスしていることへの批判に対するものだ。

マスクは、ドナルド・トランプ米大統領が作った非公式機関DOGEのトップに選ばれた。連邦政府のさまざまなプロセスを合理化し、支出を削減するのが使命だ。

 

だが、DOGEが政府の支払いシステムや個人情報にアクセスしている点が、一部の議員や政府職員の反発を呼んでいる。社会保障局のミッシェル・キング局長代理は、週末に抗議の辞任をした。

X(旧ツイッター)でこうした批判に反論した。社会保障局の運営は杜撰で、その証拠に、とっくの昔に死んでいる200歳や300歳の受給者に給付金が支払われ続けているれている、というのだ。

「すでに死亡している何千万人もの人々が、社会保障のシステム上では『生きている者』として登録されている。これは非常に大きな問題だ」と、マスクは2月17日に書いた。「明白な話だ。彼らの一部は、アメリカの建国より前から生きていたことになる。このことを一瞬でも考えてみてほしい」

編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア凍結資産活用、ベルギーがEUに「リスク分担」

ワールド

台湾国防部長、双十節後の中国軍事演習に警戒

ワールド

台湾、ロシアエネルギー制裁強化に協力表明 NGOの

ビジネス

当面は米経済など点検、見通し実現していけば利上げ=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 3
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 9
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 10
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中