最新記事
空爆

ガザ食料配給拠点に空爆、5人死亡 イスラエル「ハマス司令官殺害」

2024年3月14日(木)11時16分
ロイター
ラファでUNRWAの食糧配給を待つ人々

3月13日、イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ南部にある国連の食料配給拠点への空爆で、標的としたイスラム組織ハマスの司令官を殺害したと明らかにした。写真は7日、ラファでUNRWAの食糧配給を待つ人々(2024年 ロイター/Mohammed Salem)

イスラエルは13日、パレスチナ自治区ガザ南部にある国連の食料配給拠点への空爆で、標的としたイスラム組織ハマスの司令官を殺害したと明らかにした。ガザ保健当局によると、このほかに国連職員を含む4人が死亡した。

イスラエル軍はモハマド・アブ・ハスナという名のハマス戦闘員を殺害したとし、イスラエル軍の位置情報をハマスに提供していたほか、人道支援物資の管理とハマスへの配布にも関与していたと説明した。

 

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は先に、ガザ南部ラファにある施設の一つが攻撃を受けたと発表。5人が死亡、22人が負傷し、死者のうち少なくとも1人はUNRWA職員だとした。施設の位置情報をイスラエル軍と共有していたとも述べた。

UNRWAのラザリニ事務局長は「食料が底をつき、飢餓が広がり、一部は飢饉(ききん)に陥る中で、ガザに残る数少ないUNRWAの配給センターが攻撃された」と述べた。

イスラエルのネタニヤフ首相は13日、UNRWAとハマス戦闘員のつながりが疑われるとして、援助物資配給に支障をきたすことなくUNRWAを他の機関に交代させる考えを強調した。

ブリンケン米国務長官は事案の詳細を入手していないとした上で、イスラエルは困難な状況でも人道支援要員の安全を守らなければならないと述べた。


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日銀、政策金利を現状維持:識者はこうみる

ワールド

ウクライナ南部オデーサに無人機攻撃、2人死亡・15

ビジネス

見通し実現なら利上げ、不確実性高く2%実現の確度で

ワールド

米下院、カリフォルニア州の環境規制承認取り消し法案
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 10
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中