米ウクライナ首脳が会談、ロ大統領とも近く協議とトランプ氏

トランプ米大統領は２５日、ウクライナ戦争の終結についてロシアのプーチン大統領と近日中に協議する予定だと述べた。同日撮影の提供写真（２０２５年　ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS）

［ハーグ／キーウ　２５日　ロイター］ - トランプ米大統領は２５日、ウクライナ戦争の終結についてロシアのプーチン大統領と近日中に協議する予定だと述べた。トランプ大統領はこの日、オランダ・ハーグで開催されている北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議の合間にウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。

会議後の記者会見でトランプ氏は、ゼレンスキー氏は戦争終結を望んでおり、この件についてプーチン大統領とも近いうちに協議する予定だと述べた。

これに先立つトランプ氏とゼレンスキー氏との会談は約５０分に及んだ。両首脳による会談は４月終盤にバチカンで行って以来、約２カ月ぶり。トランプ氏は会談後、ウクライナに対する地対空迎撃ミサイル「パトリオット」の追加供与を検討していると明らかにした。

ゼレンスキー大統領はＸへの投稿で、トランプ大統領との会談が「長く、実質的なもの」だったとし、ウクライナにおけるロシアとの紛争の「停戦および真の平和をいかに達成するか議論した。国民をどのように守るかについても協議した」と述べた。

その上で「真に重要な問題全てを取り上げた。トランプ大統領、そして米国に感謝する」とした。

ゼレンスキー大統領はこの日、黒のスーツ風ジャケットとシャツを着用。ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、ゼレンスキー氏は軍との連帯を示すためにスーツを着用せず、カーキー色のＴシャツなどで公の場に姿を見せているが、今年２月にトランプ大統領と激しい口論となった米ホワイトハウスでの会談の際、記者団から服装を巡り詰問された経緯がある。