最新記事
ウクライナ戦争

夜の海に燃え上がるロシア大型揚陸艦...ウクライナ無人艇が「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈する瞬間

Russian Warship Ablaze in Ukraine's Latest Black Sea Triumph

2024年2月19日(月)18時30分
イザベル・ファン・ブリューゲン
ツェーザリ・クニコフ

ロシアの大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(2017年9月、トルコ・イスタンブール) Bulent Demir-Shutterstock

<クリミア半島沿岸で黒海艦隊の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈したと、ウクライナの情報機関が公表。当局がこの攻撃を「象徴的」と述べる理由とは?>

テレグラムチャンネルに投稿された、ロシアの軍艦が炎に包まれているとみられる映像が広まっている。動画が出回る前、ウクライナ軍の無人水上艇(海上ドローン)が、黒海でロシアの大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈したとの発表があった。

【動画】海面スレスレを飛び接近...ウクライナ無人艇がロシアの大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を撃破する瞬間

ウクライナのニュースサイト「ウクラインスカ・プラウダ」が、同国の情報機関の話を引用する形で報じたところによると、ロシア黒海艦隊のロプーチャ級揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は今月14日、ウクライナ軍の攻撃を受けて沈没したという。

ウクライナ国防省情報総局はまた、海上ドローンがツェーザリ・クニコフを攻撃した瞬間とされる映像をテレグラムで公表した。その投稿では、ウクライナ軍の無人水上艇「マグラV5」が、ロシアに併合されているクリミア半島の都市アルプカの近海で同艦を攻撃したとしている。ツェーザリ・クニコフは左側に損傷を受けて沈み始めたという。

同機関はさらに、今回の撃沈は象徴的だと述べている。この揚陸艦の名前の由来となった旧ソ連の海軍少佐ツェーザリ・クニコフが、まさに81年前(1943年)の2月14日に死亡しているからだ。

本誌はこの動画の信ぴょう性を確認できておらず、ロシア国防省にメールでコメントを求めている。

黒海艦隊の約3分の1を「無力化」

ウクライナ軍参謀本部はソーシャルメディアの公式ページ上に声明を発表し、ツェーザリ・クニコフの破壊についてこう説明している。

「ウクライナ軍は、ウクライナ国防省情報総局と共同で、ロシアの大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフを破壊した。破壊時、同揚陸艦はアルプカに近いウクライナの領海上にいた」

テレグラムのチャンネル「クリミアン・ウィンド」は14日、クリミア半島にあるヤルタ、アルプカ、ミスホルの住民が爆発音を5回耳にしたと報じた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請件数は1000件減、小幅減も雇用

ワールド

デンマーク国王、2月18─20日にグリーンランド訪

ワールド

米政権、ミネソタ移民対策「標的絞る」方針に転換 捜

ワールド

イラン革命防衛隊、ホルムズ海峡で実弾演習へ 2月1
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 5
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 6
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 7
    配達ライダーを飲み込んだ深さ20メートルの穴 日本…
  • 8
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 9
    致死率高い「ニパウイルス」、インドで2人感染...東…
  • 10
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 8
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中