最新記事
災害

ミャンマー、風速時速210キロの超大型サイクロン上陸 ロヒンギャなどで数百人死亡か

2023年5月17日(水)09時24分
ロイター
サイクロンで被害を受けたミャンマー・ラカイン州の建物

ミャンマー西部に5月14日上陸したサイクロン「モカ」の被害でイスラム教徒の少数民族ロヒンギャを含む数百人が死亡した恐れがある。写真は動画から取得した、同国ラカイン州の被害の様子。15日撮影の提供写真(2023年 ロイター)

ミャンマー西部に14日上陸したサイクロン「モカ」の被害でイスラム教徒の少数民族ロヒンギャを含む数百人が死亡した恐れがあると、市民や援助団体が16日明らかにした。

西部ラカイン州では最大風速が時速210キロに達し、州都シットウェでは家屋の屋根が剥がれたり、高波による浸水が発生するなどした。

被災地はロヒンギャが多く住む地域で、近年は軍の弾圧を逃れて隣国バングラデシュのキャンプに100万人以上が避難している。

ラカイン州の住民によると、少なくとも100人が死亡し、さらに多くの人が行方不明になっているほか、支援も届いていないという。隣国バングラデシュでもこの7カ月余りで最悪の停電に見舞われた。

ロイターは死者数を独自に確認できていない。

ニュースサイト「ミャンマー・ナウ」は数百人が死亡した恐れがあると伝え、援助団体も「相当数の死者」が出たと述べた。

このほか、民主派組織の「国民統一政府」の広報担当は「主にシットウェ周辺でロヒンギャ約400人の死亡が確認された」と明かした。

国営メディアは16日、軍事政権トップのミンアウンフライン総司令官がシットウェを訪れ、被害状況の確認したほか、寄付や対策を指示したと伝えた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ

ワールド

フィリピン、大型台風26号接近で10万人避難 30
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中