注目すべき変化「ゼレンスキーが軍事に口出しし始めた」 小泉悠×河東哲夫
THE DECISIVE SEASON AHEAD
■小泉 今回、西側が供与する西側製戦車の数は確かに限定されているんです。レオパルト2に関しても、1月25日の段階で80両、2個大隊分に落ち着いてしまったし、アメリカは縮小1個大隊分31両のエイブラムスしか出さない。イギリスもチャレンジャー2を14両。
どうもしょぼいんですけど、一応レオパルト2とアメリカのエイブラムスが予定どおり出てくれば、3個戦車大隊編成の1個戦車旅団がつくれる。
さらに言うと、チェコがT-72を90両分出す。ポーランドもT-72の独自改良型であるPT-91を含む60両出す。計3個戦車旅団。ちょっと小ぶりですけど、第3世代戦車による戦車旅団を3つつくれる。
先ほど河東先生が、戦車を長距離砲に使えばいいとおっしゃいましたが、旧式のレオパルト1を100両以上ドイツなどが出します。これは歩兵部隊の直協(直接協同)支援になると思います。あるいは埋めて陣地にしてもいい。
必ずしも当初望んだとおりではないけれども、それなりの数の機甲戦力がウクライナに入る。ウクライナにとっては100点満点でなくても、今年攻勢を1回やれますかと言われたら、できるかもしれない。
※対談記事の抜粋第5回:プーチンの恥部を知っている男、ガバナンスが失われつつあるロシア 河東哲夫×小泉悠 に続く。
小泉 悠(軍事評論家)
東京大学先端科学技術研究センター(グローバルセキュリティ・宗教分野)専任講師。著書に『ウクライナ戦争』、『「帝国」ロシアの地政学』など。
河東哲夫(本誌コラムニスト、元外交官)
外交アナリスト。ロシア公使、ウズベキスタン大使などを歴任。メールマガジン「文明の万華鏡」主宰。著書に『日本がウクライナになる日』、『ロシアの興亡』、『遙かなる大地』(筆名・熊野洋)など。

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