最新記事

海洋生物

海面に浮くクジラの死骸を「少なくとも60匹」のサメが食い荒らす

2022年5月20日(金)18時45分
若道いつき
クジラの死骸をついばむ無数のサメ

ABC Australia-YouTube

<映像が撮影されて間もなく、ビーチにはザトウクジラの死骸が打ち上げられた>

オーストラリア沖で数十匹あるいはそれ以上のサメが1頭のクジラの死骸に群がり、屍をついばむ映像がドローンによって撮影された。

この映像は、ジョン・クロークとパートナーのインディ・クリミンズが旅の様子を発信するインスタグラムのアカウント(@jindys_travels)によって投稿されたものだ。

上空から海を見下ろす映像からは、海面に浮かぶ体長約15メートルのクジラの死骸とその周囲を漂う多くのサメの姿が確認できる。

西オーストラリア州アルバニー近くのノルマンズ・ビーチでキャンプをしていた2人は、釣り中に白い塊が遠くに浮かんでいるのに気付いたという。もっとよく観察しようとドローンを使って撮影したのがこのビデオだ。

彼はABCオーストラリアに対して「かなりたくさんいた」と述べるも、正確な数は分からないと回答している。

「映像を止めて数えてみると少なくとも60匹はいた」

今回"ごちそう"にありついたサメの種類は不明だが、西オーストラリア州の海にはホホジロザメを含む複数の種が一年を通して生息している。

この映像が撮影された直後、ザトウクジラの死骸がノルマンズ・ビーチに打ち上げられた。地元のニュースサイト「パース・ナウ」が報じたところによると、打ち上げられた死骸は海水浴客に発見され、サメに食べられていたことを野生動物保護官が確認したという。

この死骸が今後も捕食動物を引き寄せるとして、西オーストラリア州の生物多様性保全観光資源局(DBCA)はこの地域にサメ注意報を発令した。安全を確保するため、ノルマンズ・ビーチは一時的に立入禁止となった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

(17日配信記事)訂正-アルゼンチンGDP、第3四

ワールド

ベネズエラ、外貨減少とインフレ上昇に直面へ 米の「

ビジネス

マイクロン四半期利益見通しが予想超え、AI需要追い

ビジネス

お知らせ-重複記事を削除します
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 9
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中