部屋を「片付けなさい」はNG 子供の自己肯定感を伸ばす、正しい「声かけ」の方法
テレビゲームは、さまざまなケーブルがあるがきちんと外して後片付けさせる。本体も箱に入れさせる。そうすることで、また始めるときに、本体を箱から出してケーブルをつなぐのに、20秒以上はかかる。このひと手間を、子どもと事前に約束させることがポイントだ。これで「なんとなくやっている」状態を防ぐことができる。
ブレない大谷翔平の言葉
子育てをしていると、どうしても不安な気持ちになってしまうこともあるだろう。自分のやり方は間違っていないだろうか、子どもに悪影響を及ぼしていないだろうか。完璧に親業をこなせていないかもしれない......などと思うかもしれない。
そんなときは、悩みを誰かに話したり、泣いたり、怒ったりしたほうがいいと、本書では勧めている。そういった感情を吐露することは、つらいことではあるが、言葉にすることで出口に近づいているからだ。
もちろん、子どもにとっても同じ。悩みを抱えている子どもには、睡眠をじゅうぶんに取らせて、感情を吐き出させてあげることが重要だ。
大人であっても、つらいときに「つらい」と、なりふり構わず言えるのは大切なことだ。その姿から、子どもたちも、ちゃんと学ぶことができるというから、心配はいらない。
親の自己肯定感が高いと、子どもの自己肯定感が高くなる。自己肯定感が高いということは、自分の軸からブレずに物事の真ん中を見られるということなのだ。
エンゼルスの大谷翔平選手は、結果が出た今でこそ批判をする人はいないだろうが、二刀流であることについていろいろな意見があったときに、こんな趣旨のことを言っていた。
「自分がしっかりやっていれば、それでいいのかなと思っている」と。
親自身がブレずに子どもと対峙すること。それこそが、子どもの幸せにつながる。
『自己肯定感が高まる声かけ』
著者:熱海 康太
出版社:CCCメディアハウス
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