最新記事

ペット

一番人懐こいネコの品種は?甘え過ぎへの対処法は?

Why These Friendly Cat Breeds Can't Get Enough Attention

2021年11月24日(水)14時46分
ジェニー・デズバラ
ネコ

甘えてくれるネコと出会いたいけど、甘え過ぎも困る? zsv3207-iStock.

<ネコは品種の違いより個体差のほうが大きいと言われるが、それでも人あしらいが上手いとかのんびりした性格と言える品種はある>

ネコを飼うならできるだけ人によく懐く品種がいいと思う人は多いだろう。人間に飼われるようになってからの長い歳月の間に、ネコも人との生活に慣れ、人と仲良くできるようになってきたと多くの専門家は言う。

2014年のある論文によれば、イエネコは野生の近縁種と比べて13の遺伝子に人に慣れて家畜化したことを示す変異が見られたという。

とは言え、どの品種が人間に最もフレンドリーと言えるのかを見きわめるのは難しい。愛情深いのはいいが、飼い主の関心を必要以上に求めて困らせるネコもいる。

本誌は専門家に、人間に対して最も愛情深い品種を聞いた。さらに「かまってちゃん」の度が過ぎる場合の対処法についても聞いてみた。

ネコに関して人懐こい品種を挙げるのは難しいと大半の専門家が言うのには理由がある。ネコの品種を作出する場合、犬と違って性質より身体的特徴に重きが置かれてきたからだ。

オンライン専門家相談サービス「ジャストアンサー」の獣医学分野の専門家ジョー・マイヤーズは本誌に対し、「ネコの品種と犬の品種では考え方がまるで異なる。そもそもネコは真に家畜化されていると言えるかどうかも怪しい」

中身は今も「小さな肉食獣」

マイヤーズによれば、そもそもネコは「ふわふわで小さいけれど、本質は今もれっきとした肉食動物」なのだ。

ペットシッターサービスのローバー・ドットコムの専門家でネコの行動に詳しいミケルマリア・デルガドも同じ意見だ。デルガドは本誌に対し、どの品種が人懐こいかを知りたければ直接会ってそれぞれの性質を観察するのが一番だと語る。

「近年、純血種のネコの飼い主から品種によって(性質に)違いがあると証言しているという研究も出てきているが、ネコの品種と性質を結びつけて論じるにはさらなる研究が必要だ」とデルガドは言う。

「これからネコを家に迎えたいと考えていて、『人に懐くこと』を最も重視するならば、実際にネコに会って、一緒にうまくやれるかどうか、互いを好きになれるかどうかを確認するのがいちばんだ」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日産、台湾・鴻海と追浜工場の共同利用を協議 EV生

ワールド

マスク氏新党結成「ばかげている」、トランプ氏が一蹴

ワールド

米、複数の通商合意に近づく 近日発表へ=ベセント財

ワールド

米テキサス州洪水の死者69人に、子ども21人犠牲 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗」...意図的? 現場写真が「賢い」と話題に
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    コンプレックスだった「鼻」の整形手術を受けた女性…
  • 7
    「シベリアのイエス」に懲役12年の刑...辺境地帯で集…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 10
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中