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感染症対策米、デルタ株の感染拡大続く NYなど一部の州はワクチン義務化
8月2日、米ニューヨーク州のクオモ知事は、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局とメトロポリタン交通局の職員に対し来月から新型コロナウイルスワクチン接種または毎週の検査を義務付けると発表した。写真は5月27日、記者会見するクオモ知事(2021年 ロイター/Mark Lennihan)
[2日 ロイター] - 米国で新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大が続く中、米ニューヨーク州のクオモ知事は2日、事業者に対しワクチン接種を受けていない顧客を拒否するよう呼び掛けた。
クオモ知事はニュージャージー州のマーフィー知事と共に、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局とメトロポリタン交通局の職員に対し来月から新型コロナウイルスワクチン接種または毎週の検査を義務付けると発表。民間企業に対しワクチン接種を義務付けるよう要請したほか、感染者数が減少しない場合には介護施設の職員や教師、医療従事者にもワクチン接種の義務付けを検討すべきとした。
このほか、デンバー市長は1万1000人を超える市職員に対しワクチン接種を義務付けると発表。感染拡大に歯止めがかからない中、ルイジアナ州が州全体で屋内でのマスク着用を再度義務付けるなど、これまでに緩和された措置を再導入する動きが広がっている。
NY州のクオモ知事は記者会見で「ワクチン接種を受けていない場合、デルタ変異株への感染を心配する必要がある」と指摘。バーやレストランのほか、民間事業者に対し、全ての顧客にワクチン接種済みであることを求めるよう呼び掛けた。ただ義務化はしなかった。
NJ州のマーフィー知事は、州のヘルスケア関連職員のほか、刑務所の職員は9月7日までにワクチンの接種を済ませるか、2週間に1回の新型コロナ検査を受ける必要があると表明。「ワクチン接種はパンデミック(世界的大流行)を終わらせる最も確実な方法だ」と述べた。
こうした動きに反し、マスク着用とワクチン接種の義務化に知事が消極的なフロリダ州では、感染状況が悪化。厚生省の統計によると、全国で新型コロナ感染で入院している患者のうち約4分の1がフロリダ州の患者になっている。
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