イラン核交渉の妥結が、大統領選挙に間に合わなかったせいで起きること
A Missed Opportunity
大統領選の前に再建合意が締結されていれば、それによって何らかの不都合が生じたとしても、ロウハニの責任にすることができる。一方、再建合意が検証可能な制裁緩和などイラン経済に現実的な恩恵をもたらした場合、ライシ政権にとっては政治的にも経済的にも大きなプラスになるだろう。
それにもかかわらず、先週合意がまとまらなかった理由は、おそらく1つしかない。各国の交渉担当者たちは依然として、細かな条件を詰める作業に終始している。しかしハメネイは、この細かな条件こそが、イランを現在の存続の危機から救うか否かを決めると知っているのだ。

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら