最新記事

感染第3波

東京都4日の新型コロナ新規感染279人、前週比96% 重症者51人

2021年3月4日(木)22時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
毎週水曜日の東京都の新規陽性者数の推移

東京都は3月4日、都内で新たに279人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。7日間移動平均の新規陽性者数はこの1週間ほど260〜270人の間を留まっている。

東京都は3月4日、都内で新たに279人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

先週の木曜の新規陽性者数は340人で、それと比較すると減少しているが、7日間移動平均では前週比96%と僅かな減少に留まっている。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:10人(約4%)
10代:18人(約6%)
20代:71人(約25%)
30代:40人(約14%)
40代:36人(約13%)
50代:34人(約12%)
60代:22人(約8%)
70代:19人(約7%)
80代:19人(約7%)
90代:10人(約4%)
となっている。また65歳以上の高齢者は62人となっており、全体の22%を占めている。

また、重症者は前日の52人に対して1人少ない51人となっている。

4日の7日間移動平均の新規陽性者数は269.1人。この1週間ほど260〜270人の間を留まっており、陽性者数の減少が頭打ちになっていることを示している。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は112,624人となった。

自宅療養者は548人、入院・療養等調整中も463人と減少しているほか、PCR検査などでの陽性率は7日間移動平均値をもとに算出した3月3日の数値も前日の3.2%と低下している。

モニタリング会議、最も高い警戒レベル維持

こうしたなか東京都は4日午後、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開催し、新規陽性者数および医療提供体制について、ともに最も高い警戒レベルを維持することを決めた。

専門家は新規陽性者数について、増加比が先週の83%から94%に上昇し、減少傾向が足踏み状態にあること、また感染行の主体が感染力が強い変異株ウイルスに移る可能性があると指摘。再び増加に転じることに警戒感を示した。

一方の医療提供体制については、3日時点の入院患者が1548人と、先週の1882人から減少しつつあるものの、第2波のピーク時に近い水準で推移していると指摘。病床のひっ迫状況が解消されないまま、感染が再拡大する可能性があり、変異ウイルスの増加を念頭に置きながら、病床確保の戦略を早急に検討する必要があるとした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:欧州への不法移民20%減少、対策強化でも

ワールド

米ロ首脳、ウクライナ停戦合意至らす トランプ氏「非

ワールド

トランプ氏「今すぐ検討必要ない」、中国への2次関税

ワールド

プーチン氏との会談は「10点満点」、トランプ大統領
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 5
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 6
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 9
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 10
    【クイズ】次のうち、「軍事力ランキング」で世界ト…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 7
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 8
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 9
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 10
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中