オーストラリアの免疫学専門家は、英アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの集団免疫形成効果に疑問を呈し、ワクチン接種の全国展開を一時停止するよう求めた。

同国はすでにアストラゼネカのワクチン5300万回分を確保している。

オーストラリア・ニュージーランド免疫学会(ASI)会長のスティーブン・ターナー教授は「問題はワクチンが集団免疫を本当に提供できるかだ。われわれは長期戦を戦っている。ワクチンの効果持続は未知数だ」と述べた。

ターナー氏ら専門家は、アストラゼネカのワクチンの効果が62%であるのに対し、米ファイザーと独ビオンテックのワクチンの効果は90%だというデータを挙げた。

声明でASIは、ターナー氏は免疫学の専門家としての意見を述べたのみであり、多くの現地メディアが報じたようにワクチン接種の一時停止を提唱してはいない、とした。

アストラゼネカの広報担当者は、治験結果は部専門家による査読(ピアレビュー)を受けており、治験で示された有効率は世界保健機関(WHO)と米食品医薬品局(FDA)の最低承認基準を満たしていると述べた。

アストラゼネカのワクチンは英国のほか、アルゼンチンとインドが承認済み。ブラジルと韓国を含む数カ国で承認が検証されている。

[ロイター]
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