最新記事

2020米大統領選

大統領選は騒乱の合図? 一方的な勝利宣言や不正投票疑惑の炎上と暴力を止められるのか

'Very Problematic': Zuckerberg on Potential for Civil Unrest After Election

2020年9月4日(金)16時45分
ジェイソン・マードック

トランプは7月、ツイッターに「全米で郵便投票を導入すれば(不在者投票ではない。それはいい)、2020年の選挙は歴史上最も不正確で不正にまみれたものになるだろう」と投稿。さらに「アメリカにとって大きな恥になる。国民が適正に、安全に投票できるようになるまで、選挙を遅らせてはどうか?」と書き込み、物議を醸した。

ニューヨーク・タイムズ紙の7月の報道によると、11月3日の投票後、トランプが選挙結果の正当性にケチをつけるためにやりそうな幾つかの事態にフェイスブックも備えていると報じた。例えば、トランプ陣営が「米郵政公社が投函された票をなくした」あるいは「複数のグループが投票を不正に操作した」などと主張した場合を想定して、議論が行われているという。

フェイスブックの製品管理および社会問題解決を担当するナオミ・グレイト副社長は、8月13日付のブログで、フェイスブックは既に「選挙結果をめぐる偽情報が出回る可能性について、積極的に選挙当局者たちと話し合いを行っている」と述べた。

コロナ禍や反差別デモが選挙を複雑に

グレイトはさらにこう続けた。「複数の州の予備選がそうだったように、郵便投票が増えれば、選挙が終わって何日も経たなければ最終的な結果は判明しない。これまでのアメリカの選挙では、投票所が閉まるとすぐに暫定結果が報じられることが多かった。投票プロセスにかかる時間が長くなると、そのことが、選挙結果に不信感を植えつけるために悪用される可能性がある。投票日とその後に、信頼できる情報やニュースをどう提供するかが課題だ」

ザッカーバーグは、フェイスブックの個人アカウントでこう述べた。「2020年の選挙は既に激しい争いの様相を呈している。パンデミックの中での投票や、全米で展開されている反人種差別デモが、その選挙をさらに複雑なものにしている」

「こうしたなか、フェイスブックはこれまで以上にさまざまな措置を講じて、全ての人が安全でいられるように、常に情報を入手することができるようにしていく。そして最終的に全ての人が、投票という最も重要な場で意見を表明することができるようにしていく考えだ」

【話題の記事】
コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず
米大学再開をぶち壊す学生たち、乱痴気騒ぎでクラスターも発生
中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?
中国ステルス機2機が中印国境に到着、空中戦準備の可能性も


20200908issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年9月8日号(9月1日発売)は「イアン・ブレマーが説く アフターコロナの世界」特集。主導国なき「Gゼロ」の世界を予見した国際政治学者が読み解く、米中・経済・テクノロジー・日本の行方。PLUS 安倍晋三の遺産――世界は長期政権をこう評価する。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:イラン戦争でインフレ再燃、トランプ政権に

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、中東停戦維持期待で安全資産

ワールド

イラン交渉団がパキスタン到着、レバノン停戦要求 米

ビジネス

米国株式市場=まちまち、中東交渉控え様子見 ハイテ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中