最新記事

睡眠不足

アラフィフ女性の睡眠時間を奪う、早朝の子どもの弁当作り

2020年5月27日(水)13時40分
舞田敏彦(教育社会学者)

日本の女性の睡眠不足は早朝の弁当作りが原因? PeopleImages/iStock.

<夫婦で分担したり、高校生なら自分で作るのも一策だが、実際には弁当作りは母親のワンオペになっている>

日本人の睡眠時間が短いのはよく知られている。外国の人からは「仕事時間が長いからだろう」と思われているようだが、実は寝不足なのは女性のほうだ。

2016年のデータで15歳以上の睡眠時間の中央値を出すと、男性は385分、女性は378分となる(厚労省『国民生活基礎調査』)。年齢層別にみるとアラフィフ年代に谷があり、45〜54歳の女性では356分と6時間を割り、7人に1人が5時間未満となっている。「働くママ、3時間睡眠の厳しすぎる現実」(FRaU、2020年2月13日)という記事が話題になったが、オーバーな話でもなさそうだ。

地域差もあり、寝不足地域に色をつけた全国地図にしてみるとジェンダーの差がはっきりする。

data200527-chart01.png

アラフィフの睡眠時間中央値が6時間未満の都道府県だが、男性は6なのに対し、女性は32もある。男性は通勤時間が長い都市部だけだが、女性は多くの地域が寝不足色で染まっている。埼玉県のアラフィフ女性の睡眠時間は351分(5時間51分)しかない。「3時間睡眠」も結構いそうだ。

この年代は様々な役割がのしかかるステージで、最近は晩産化の影響で、育児と介護の「ダブルケア」を担っている。言わずもがな、こうした負担は女性に偏っていて、それが睡眠時間の性差となって表れている。

ニュース速報

ワールド

中国医薬品3社、COVAXにコロナワクチン供給を申

ビジネス

台湾輸出受注、2020年は過去最高 ハイテク製品に

ワールド

年内にコロナワクチン1.44億回分、厚労省がファイ

ビジネス

中国の景気回復、小売り出遅れで消費喚起へ政策調整も

MAGAZINE

特集:バイデン vs 中国

2021年1月26日号(1/19発売)

トランプよりむしろ手ごわい相手? 新・米大統領が習近平の強敵になる可能性

人気ランキング

  • 1

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したきっかけは...

  • 2

    議会突入の「戦犯」は誰なのか? トランプと一族、取り巻きたちの全内幕

  • 3

    米大統領就任式を前に州兵の戦闘用車両「ハンビー」が盗難

  • 4

    米議会襲撃で盗難されたペロシ下院議長のパソコン、…

  • 5

    マジックマッシュルームを静脈注射した男性が多臓器…

  • 6

    コロナ対策でいよいよ「野良猫狩り」にまで乗り出し…

  • 7

    新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」…

  • 8

    米司法省、議会襲撃めぐり地方政府当局者を逮捕 大統…

  • 9

    文在寅、元徴用工訴訟の日本企業資産の現金化「望まし…

  • 10

    「三体」? 3つの恒星を持つ系外惑星が特定される

  • 1

    新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?

  • 2

    マジックマッシュルームを静脈注射した男性が多臓器不全、血液中でキノコが育っていた

  • 3

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したきっかけは...

  • 4

    ビットコイン暴落、投資家は「全てを失う覚悟を」(…

  • 5

    無邪気だったアメリカ人はトランプの暴挙を予想でき…

  • 6

    「生意気な青二才」「お前が言うな」批判も浴びた金…

  • 7

    七五三にしか見えない日本の成人式を嘆く

  • 8

    トランプのSNSアカウント停止に、アメリカ国内で異論…

  • 9

    「再選を阻止せよ」浜田宏一・安倍政権元内閣参与が…

  • 10

    米大統領就任式を前に州兵の戦闘用車両「ハンビー」…

  • 1

    「小さな幽霊」不法出稼ぎタイ人、韓国で数百人が死亡 

  • 2

    新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?

  • 3

    脳に侵入する「殺人アメーバ」が地球温暖化により北上しているおそれ

  • 4

    マジックマッシュルームを静脈注射した男性が多臓器…

  • 5

    世界で「嫌われる国」中国が好きな国、嫌いな国は?

  • 6

    ビットコイン暴落、投資家は「全てを失う覚悟を」(…

  • 7

    アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したき…

  • 8

    北極の成層圏突然昇温により寒波襲来のおそれ......2…

  • 9

    無邪気だったアメリカ人はトランプの暴挙を予想でき…

  • 10

    米政権交代で「慰安婦合意」の再来を恐れる韓国

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

2021年 最新 証券会社ランキング 投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月
  • 2020年10月
  • 2020年9月
  • 2020年8月