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米DOGE、SEC政策に介入の動き 規則緩和へ圧力=関係筋

2025年07月02日(水)10時33分

米連邦政府の職員削減などを進めてきた「政府効率化省(DOGE)」が、証券取引委員会(SEC)に対してウォール街に関する規制を緩和するよう働きかけを強めていると、関係者2人が明らかにした。写真は2021年5月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Douglas Gillison Chris Prentice

[ワシントン/ニューヨーク 1日 ロイター] - 米連邦政府の職員削減などを進めてきた「政府効率化省(DOGE)」が、証券取引委員会(SEC)に対してウォール街に関する規制を緩和するよう働きかけを強めていると、関係者2人が明らかにした。

SECではこれまでコスト削減に注力してきたDOGE関係者はここ数週間、バイデン前政権下で投資家保護などを目的に採用された特別買収目的会社(SPAC)や私募ファンドに対する規制の緩和に向けて、関係者との会合を求めているという。

ホワイトハウスのロジャース報道官は、DOGEがSECと協力し、「一般投資家を保護しながら、公正かつ秩序ある市場をより効率的に維持する」と説明。SECの広報担当は「DOGEと協力してコスト効率を向上し、公的資金が可能な限り効果的に使用されるよう努めている」と述べた。

ただ関係者によると、政策立案にDOGEが関与することに一部のSEC関係者は憤慨しており、長らく独立機関と見なされてきたSECの業務にホワイトハウスが関与することに懸念が高まっているという。

ロイター
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