最新記事

外来生物

スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が、アメリカでバズる理由

This Video of an Asian Giant 'Murder' Hornet Being Eaten by a Praying Mantis Will Haunt You

2020年5月8日(金)14時45分
マシュー・インペリ

日本ではスズメバチに刺される被害で毎年、数十人の死亡者が出ている Kagenmi/iStock.

<アジアに生息するオオスズメバチが北米で初めて確認され、ソーシャルメディア上で不安が高まっている>

アメリカのソーシャルメディアでは今、北米での生息が初めて確認されたオオスズメバチが、生きたままカマキリに食べられる動画が注目されている。

ツイッターに「Nature is Metal」が投稿したこの動画では、まずカマキリがオオスズメバチを背後から狙っている。スズメバチも大きな針で刺そうとして抵抗するが、完全にカマキリに捕らえられてしまう。スズメバチはすぐに抵抗を止め、カマキリはスズメバチの頭の一部を食べ始める。そして最後にはカマキリがスズメバチの頭を食べ尽くし、その体を抱えている。

オオスズメバチは体長が3〜4センチと大型で、攻撃性や毒性が高いことから「殺人」スズメバチとも言われる。日本を含めたインドから東アジアの地域に生息しているが、昨年アメリカ西部のワシントン州とカナダのブリティッシュ・コロンビア州で初めて生息が確認された。日本ではスズメバチに刺される被害で毎年、数十人の死亡者が出ている。

報道で関心が急上昇

今月3日にニューヨーク・タイムズ紙が、北米でのオオスズメバチの生息について報道し、アメリカやカナダで関心と不安が一気に高まった。オオスズメバチはヨーロッパでも生息が確認され、ソーシャルメディア上にはオオスズメバチの攻撃性や弱点を解説する様々な動画が投稿されている。

動物や昆虫の動画を集める「Welcome to Nature」が投稿した動画では、オオスズメバチがネズミと格闘している。スズメバチは約1分ほどネズミの背中に取り付き、ネズミはこれをどうしても振り払うことができない。

ネズミは徐々に弱っていく。動画の最後にネズミは諦めた様子で、激しい息遣いとともに地面に横たわってしまう。対決に勝利したスズメバチは、悠然と飛び去っていく。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国のレアアース等の輸出管理措置、現時点で特段の変

ワールド

欧州投資銀、豪政府と重要原材料分野で協力へ

ワールド

新たな米ロ首脳会談、「準備整えば早期開催」を期待=

ビジネス

米政権のコーヒー関税免除、国内輸入業者に恩恵もブラ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 7
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 8
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中