最新記事

東京五輪

中国五輪委元幹部「東京五輪撤退表明のカナダに追随せず」

2020年3月23日(月)20時05分

中国オリンピック委員会の元幹部は23日、カナダのオリンピック委員会とパラリンピック委員会が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年東京五輪に選手団を派遣しない方針を明らかにしたことを受け、中国が追随する可能性は低いとの見解を示した。写真はユース五輪の開会式。2018年10月、アルゼンチンのブエノスアイレスで撮影(2020年 Ian Walton for OIS/IOC)

中国オリンピック委員会の元幹部は23日、カナダのオリンピック委員会とパラリンピック委員会が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年東京五輪に選手団を派遣しない方針を明らかにしたことを受け、中国が追随する可能性は低いとの見解を示した。

カナダのオリンピック委員会とパラリンピック委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)と世界保健機関(WHO)に東京五輪の1年延期を至急求めると表明した。

しかし、元中国オリンピック委員会秘書長の魏紀中氏は香港でサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙に対し、中国が正式に東京五輪からの撤退を表明することはなく、国際オリンピック委員会が示す方針に従うとの見方を示した。同氏はアジアオリンピック評議会(OCA)の副会長。

魏氏は「中国オリンピック委員会はIOCに従う」と言明した。

IOCは22日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急理事会を開き、7月24日から開催予定の2020年東京五輪について延期も含めた対策を検討し4週間以内に結論を出すとの声明を発表した。IOCや大会組織委員会はこれまで、予定通りの開催を目指すと繰り返し主張してきたが、参加選手や競技団体、各国のオリンピック委員会などから延期を求める声が相次ぎ、方針の見直しを余儀なくされた。

魏氏は「IOCは極めて難しい決断に直面している。いずれの決断をしても問題は起きる」と指摘。「まず最初に考えなければならないのは選手のことだ。選手らは少なくとも4年間、オリンピックの準備をしてきており、1年か2年延期すれば、ほとんどの選手が機会を失うことになる」と語った。

また「放映権やスポンサーの問題もあるが、今はIOCはこれらの問題を考慮しなくてよい。大切なのは選手たちだ。4年間の努力と機会が失われてしまう」と強調した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・全米の新型コロナウイルス感染3万3000人超える 3州が新たに外出禁止令
・インドネシア首都は「非常事態」? 新型コロナめぐり在留邦人に緊張と混乱
・新型コロナ対策、「日本式」の特徴と評価


20200331issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月31日号(3月24日発売)は「0歳からの教育 みんなで子育て」特集。赤ちゃんの心と体を育てる祖父母の育児参加/日韓中「孫育て」比較/おすすめの絵本とおもちゃ......。「『コロナ経済危機』に備えよ」など新型コロナウイルス関連記事も多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:欧州で若者向け住宅購入の新ビジネス、価格

ワールド

焦点:道半ばの中国「社会保険改革」、企業にも個人に

ワールド

昨年の関税合意実施を米と確認、日本が不利にならない

ビジネス

米国株式市場=続落、ダウ453ドル安 原油高と雇用
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だったはずの中国が、不気味なまでに静かな理由
  • 2
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示さない
  • 3
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 4
    10歳少女がライオンに激しく襲われる...中国の動物園…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    「みんな一斉に手を挙げて...」中国の航空会社のフラ…
  • 7
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 10
    【WBC】侍ジャパン、大谷翔平人気が引き起こした球場…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中