最新記事

ネット

2019年上半期グーグル人気検索キーワード発表 韓国で今年一番ググられたのは?

2019年7月14日(日)14時20分
杉本あずみ(映画配給コーディネーター)

グーグルは2019年上半期の人気検索キーワードを発表した。Prykhodov-iStockphoto

<早いもので2019年も半分が過ぎ、グーグルの検索キーワードの上半期ランキングが発表された。検索キーワードから振り返ってみる2019年の韓国国民の関心事とは?>

6月27日、検索サービスでおなじみのグーグルが韓国国内での2019年上半期の人気検索ワードを発表した。これは、今年1月1日から6月12日までの韓国グーグル内での検索を集計したもので、PCとモバイルからの検索数を元にしている。

堂々の1位になったのは「タノス」だ。タノスと言われても、日本人にはピンとこないかもしれない。実はこれ、マーベルコミックに登場するキャラクターで英語では「Thanos」と表記する。日本語では「サノス」と訳されているが、韓国では「타노스」と書いて「タノス」と発音する。

韓国ではアベンジャーズ・シリーズの人気が高く、シリーズ2作目の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、韓国でのロケも行われ、ソウルの主要道路を封鎖するなど国をあげて撮影に協力したほどだ。今年世界で公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』も観客動員1392万人と大ヒットを記録している。

■関連記事:映画「アベンジャーズ」が韓国を変えた 撮影現場にハリウッドがもたらした緊急医療支援

では、なぜほかのキャラクターではなくサノスのみが1位になったのか? それは、今回のアベンジャーズの公開に合わせてグーグルが行った仕掛けにある。「サノス」という単語をグーグルで検索すると、通常のようにサノスに関する情報が画面に現れるが、それと同時に右側にサノスの"金のグローブ"が現れる。これをクリックするとグローブが指をパチンと鳴らし、画面の半分の情報がきれいに消滅していくのだ。

この"金のグローブ"は、今回の映画の鍵になるアイテムで、6つの石をはめ込んだ後で指を鳴らすと宇宙の人口を半分にできるというパワーがある。そのため画面も半分が消えていく、というわけだ。アベンジャーズファンたちの間でこのユニークな仕掛け見たさに検索数が増えていった。もちろん、日本のグーグルでも同じように画面消滅効果を楽しめる。7月11日現在もまだこの効果は有効なので、気になる方はぜひグーグルで「サノス」を検索してみてほしい。

また、注目すべき点は、総合検索10位に『アベンジャーズ/エンドゲーム』が入っていることだ。洋画では唯一の総合トップテン入りである。ここでも韓国でのアベンジャーズ人気がうかがえる。

■関連記事:韓国、アベンジャーズ1000万人の大ヒット その影でヤバすぎる誤訳問題が炎上

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イランとパキスタン、国連安保理にイスラエルに対する

ワールド

ロシア、国防次官を収賄容疑で拘束 ショイグ国防相の

ワールド

インドネシア中銀、予想外の利上げ 通貨支援へ「先を

ビジネス

超長期中心に日本国債積み増し、利回り1.9%台の3
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中