最新記事

発がん物質

「コーヒーには、発がん性のある化学物質が含まれています」という表示が義務づけ?

2018年2月5日(月)17時30分
松岡由希子

「コーヒー摂取の健康リスク」に関する注意喚起がカリフォルニア州で義務づけへ? Neustockimages-iStock

<カリフォルニア州では、近い将来、「コーヒーには、発がん性のある化学物質が含まれています」という注意喚起表示が義務づけられる可能性が取りざたされている>

日本のみならず、世界中で愛飲されているコーヒー。アメリカの世論調査会社ギャラップによると、米国人のおよそ3分の2がコーヒーを一日に最低一杯は飲んでおり、コーヒー愛飲者の一日あたりの平均摂取量は2.7杯にのぼるという。

コーヒーは健康に寄与していることもわかってきたが・・

コーヒーについては、長年、様々な研究を通じて、私たちの健康に寄与していることもわかってきた。日常的にコーヒーを摂取することで、循環器疾患アルツハイマー病やパーキンソン病前立腺がん、皮膚がんのひとつである悪性黒色腫の発症リスクを軽減できることが示されている。

その一方で、米カリフォルニア州では、近い将来、カフェをはじめ、コーヒーを消費者に提供するすべての事業者に、「コーヒーには、発がん性のある化学物質が含まれています」という注意喚起表示が義務づけられる可能性が取りざたされている。

高温で焙煎したコーヒー豆にも発ガン物質が?

発がん性のある化学物質として指摘されているのが、揚げる、焼く、焙るなど、穀物や植物を120度以上の高温で加熱することにより起こる"メイラード反応"で生成される「アクリルアミド」だ。

2002年にはスウェーデン大学らの研究チームによって、じゃがいもを揚げたポテトチップスやフライドポテトなどのほか、高温で焙煎したコーヒー豆にも、高濃度のアクリルアミドが含まれていることが明らかになっている。

ヒトにおいてアクリルアミドが発がん性を持つという十分な証拠はまだ見つかっていないものの、世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)では、アクリルアミドを「ヒトに対しておそらく発がん性がある物質(グループ2A)」と分類している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

三菱商事、4─12月期の純利益6079億円 進ちょ

ビジネス

スズキ、通期純利益を上方修正 期末配当予想1円増配

ビジネス

EXCLUSIVE-日本製鉄、転換社債5000億円

ビジネス

インドネシア、新たな市場規制案発表 上場時の浮動株
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 5
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中