最新記事

イギリス

英政府、EU離脱を2019年3月29日23時と関連法に明記へ 懸念払拭を図る

2017年11月10日(金)11時20分

11月9日、英政府は、欧州連合(EU)離脱に伴いEU法を国内法に置き換える「廃止法案」に、離脱の日付と時間を明記する方針を示した。離脱交渉の停滞や国内の反対が離脱延期につながるとの懸念を拭う狙いがある。写真はEU旗と英国旗。10月にブリュッセルで撮影(2017年 ロイター/Francois Lenoir)

英政府は9日、欧州連合(EU)離脱に伴いEU法を国内法に置き換える「廃止法案」に、離脱の日付と時間を明記する方針を示した。離脱交渉の停滞や国内の反対が離脱延期につながるとの懸念を拭う狙いがある。

具体的には、2019年3月29日2300GMTに離脱すると明記する案を提示した。

デービスEU離脱担当相は声明で、「われわれは国民や議員らの意見に耳を傾け、『離脱日』の意味を巡る混乱あるいは懸念を払拭するため、この変更を行った」と説明した。

同法案ではこれまで、17年3月29日から2年の交渉期間を設定することで離脱日が分かるようになっていたが、明示されていなかった。

同法案の審議はまだ初期段階にあり、議会の上下両院で完了するまでには数カ月を要するとみられる。

[ロンドン 9日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7財務相会議、非関税問題で結束目指す 米の反発も

ワールド

ウクライナとの間の覚書、作成期限は設けられず=ロシ

ビジネス

EUがロシア原油上限50ドル案、カナダG7で提起へ

ワールド

インド、外資による国内企業投資への規制強化へ=政府
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国は?
  • 4
    【裏切りの結婚式前夜】ハワイにひとりで飛んだ花嫁.…
  • 5
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 6
    実は別種だった...ユカタンで見つかった「新種ワニ」…
  • 7
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 8
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 9
    日本人女性の「更年期症状」が軽いのはなぜか?...専…
  • 10
    飛行機内の客に「マナーを守れ!」と動画まで撮影し…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 6
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 7
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 8
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 9
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 10
    ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中