最新記事

キャリア

ネガティブになりがちな内向型人間にも、10の強みがある

2017年5月26日(金)16時54分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

kieferpix-iStock.

<人付き合いが苦手な「内向型人間」も、自分の強みを活かせば成功を収められる。では、どうやって自分の強みを知るか>

世の中には、内向型人間と外向型人間がいる。おおざっぱに言えば、人付き合いが苦手な人と、人と関わるのが好きな人だ。

コミュニケーションコーチのシルビア・レーケンによれば、内向型人間は「自分は劣っている」と思い込みがち。そこで、自らも内向型だというレーケンは、スピーチから人脈づくり、パートナー探し、子育てまで、人生のあらゆる場面で内向型の強みを活かすノウハウをまとめ、『内向型人間のための人生戦略大全』(岡本朋子訳、CCCメディアハウス)を出版した。

レーケンは言う。自分の「内向性」と正面から向き合い、自分の強みを活かせば、内向型人間だって社会的に成功できる、と。

とはいえ、自分の強みをどうやって知るのだろうか? レーケンによれば、内向型人間の典型的な強みには以下の10項目がある。このうちどれが自分に当てはまるかを考えてみればいい。

(1):慎重である
(2):本質的なものを見出す
(3):集中力がある
(4):人の話を聞くことができる
(5):落ち着いている
(6):優れた分析力をもつ
(7):自立している
(8):辛抱強い
(9):書くことが(話すことより)得意
(10):人の気持ちがわかる

本書から抜粋し、5回に分けて転載するシリーズ。この第2回では「第2章 『内向型人間』の強み」から一部を抜粋する。

※第1回:1人の時間が必要な内向型、人と会って元気になる外向型

◇ ◇ ◇

強みは宝物

 第2章は「内向型人間」にとって特に重要な章です。「内向型人間」の「強み」がテーマだからです。現代は「外向型」のコミュニケーションが評価される時代です。ですから「内向型人間」の成果や能力が認められることはあまりありません。しかし「内向型人間」は自分の「強み」を活かせば「外向型人間」のように自分の意見を主張したり、他人をやる気にさせたり、人間関係を広めたり、深めたり、誰かの非難に潔く対抗したりできます。他人とうまくコミュニケーションすることができるのです。そのためにはまず、自分に合う方法と手段を見つけることです。

自己非難する「内向型人間」

「自分に合う方法と手段」。これは重要なキーワードです。私はコミュニケーションコーチになって以来「内向型人間」に寄り添い、そうした人たちの特性と向き合ってきました。そして「内向型人間」のほとんどが自らの強みを知らないということを知りました。自分自身を非難することばかりに気を取られているために、自分のよさを発見することがなかなかできないのです。もちろん自分自身を厳しい目で見て「自分はこうありたい」と高い理想をもつことは悪くありません。ですが自分を批判的な目で見ることに慣れてしまうと自信を失うばかりです。最悪の場合は自暴自棄に陥るかもしれません。

見すごされがちな「内向型人間」の強み

「内向型人間」は自己嫌悪に(これ以上)陥りたくなければ、自分の強みを見つけ、その価値を認識しなくてはなりません。次のページに「内向型人間」の典型的な強みをまとめました。これを見て自分の強みを知ってください。人間はみんな特性をもっています。しかし、もっていることが当たり前になっているためになかなかそのよさを知ることができません。だから多くの「内向型人間」は「静かである」という自分の特性が強みになることも知らないのです。実は「内向型人間」の強みは自分に対しても、他人に対してもかなりの影響力があります。本章を読めばその影響力に少しずつ気づけるはずです。絶対に!

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P500反発、銀行決算を好感 半

ワールド

イスラエルの戦闘再開容認を検討、ハマス合意不履行な

ビジネス

NY外為市場=ドル、対ユーロ・円で下落 米中摩擦巡

ワールド

米の対ウクライナ武器援助に資金拠出、総額20億ユー
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に共通する特徴、絶対にしない「15の法則」とは?
  • 4
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 5
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 6
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 9
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 10
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中