最新記事

検証

3秒ルールは「アリ」、食べ物によっては30分放置もOK

2017年3月22日(水)16時00分
松丸さとみ

食べ物によっては30分も!?

一方前述のデイリー・メールは、ビスケットやトーストなど表面が硬い食べ物であれば、30分は放置しても大丈夫だという調査結果を紹介している。

ヒルトン教授は、バーミンガム在住の40組の家族や生徒の自宅で台所、ダイニングルーム、居間の床のバクテリアをそれぞれ調査。学生の床の方が汚れてはいたものの、有害なバクテリアはあまり見つからなかったという。

この調査をもとに、デイリー・メールは「5秒ルールを適用した方がいいもの」と「30分床に放置しても大丈夫なもの」を掲載した。教授によると、乾燥している食べ物や硬い食べ物は、時間が経っても汚染されるリスクは低い。しかし一方で、より粘性が高く水分のある食べ物は、5秒ルールを適用した方がいいとのことだ。

例えば、「5秒以内に拾うべき食べ物」は、グミなどのベタベタしたアメ、調理済みパスタ、フライドポテト、ドーナツ、バターを塗った面を下にして落ちたトーストなど。一方で「30分放置しても大丈夫な食べ物」は、サンドイッチ、ポテトチップス、トースト(何も塗っていないもの)、ビスケット、チョコレートとなっている。

教授は、大部分のばい菌は、ブドウ球菌のように人間の肌から付く場合の方が多く、「家の床に落とした食べ物を食べたから体調を崩すといった危険性は限りなく小さい」としている。室内が土足の住環境である英国でそうであれば、室内では靴を脱いで生活している日本の住環境なら、余計リスクは低いかもしれない。ということで、今後は3秒ルール、時には30分ルールを適用して、食べ物を無駄にすることなく堂々と食べよう...ただし自己責任で。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:自民総裁選、問われる野党戦略 小泉

ビジネス

英CPI、8月は前年比+3.8% 予想と一致

ビジネス

午後3時のドルは146円半ばで上値重い、米FOMC

ワールド

旧統一教会の韓鶴子総裁を聴取、前大統領巡る不正疑惑
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 9
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中