最新記事

2016米大統領選

アメリカ大統領選、予算不足で3割近くが不正懸念の電子投票機使用

2016年9月22日(木)11時45分

 9月20日、米選挙に使われる電子投票機は不正操作などに弱く、紙による記録も残らないため正確に集計できないとの懸念が根強い。写真は米バージニア州マクリーンに設けられた投票所。2008年10月撮影(2016年 ロイター/Hyungwon Kang)

米選挙に使われる電子投票機は不正操作などに弱く、紙による記録も残らないため正確に集計できないとの懸念が根強い。それでも未だに広く普及しており、ロイターの調べによると、11月の米大統領選では国民の4人に1人が電子投票機で投票することになりそうだ。

今年はロシア情報機関系ハッカーが米政治団体にサイバー攻撃を仕掛けたとの疑いが浮上した。また、共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏は選挙が「操作」される可能性を指摘しており、こうした中で、紙の記録によって検証できない老朽化したタッチスクリーン式の電子投票機が使われることになる。

ロイターが米国勢調査局、選挙補助委員会、選挙監視団体などのデータを分析したところ、全国民の25%に当たる4400万人の有権者が電子投票機を使う管区に住んでいる。この中にはジョージア、ペンシルベニア、バージニアといった激戦州も含まれる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国8月鉱工業生産・小売売上高伸び鈍化、刺激策が急

ワールド

アングル:学校から排除されたアフガン少女、頼みの綱

ワールド

アングル:水大量消費のデータセンター、干ばつに苦し

ワールド

アングル:米国のインフルエンサー操るロシア、大統領
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…
  • 5
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 6
    ウクライナ「携帯式兵器」、ロシアSu-25戦闘機に見事…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 9
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 10
    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 7
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 8
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 9
    メーガン妃が自身の国際的影響力について語る...「単…
  • 10
    ロシア国内の「黒海艦隊」基地を、ウクライナ「水上…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中