終末論に傾倒し、グーグルを警戒...オープンAIのアルトマンはどんな人物か、なぜCEOを解任されたか
オープンAIの今後の方針は?
暫定CEOのムラティは、かつてテスラでモデルXと自動運転プログラム「オートパイロット」の開発に関わり、その後、拡張現実(AR)の開発に数年間携わった後、2018年にオープンAIに入社した。
マスクは同じ年にオープンAIから離れているが、ムラティはテスラ時代に吸収したマスク流のAI観を今も持っていると考えていいだろう。ビジネス誌ファスト・カンパニーの記事で彼女はこう語っている。
「現実社会との接触がない真空の中でも、テクノロジーの進歩は可能だろう。しかし、問題は正しい方向に進んでいるかどうかだ」
IT業界情報サイトの報道によれば、ムラティが17日、同社スタッフに発した最初の言葉は、出資元であるマイクロソフトとの関係は「安定している」だったという。投資家にとっては、ひと安心といったところだ。

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