「リサイクルの優等生」にもっと注目を...大和製罐が拓く、見過ごされてきた「金属の可能性」
金属は「環境にやさしい」イメージがない?
実際、一般消費者の間でも環境に配慮した製品への関心が高まる一方で、金属缶の「優等生ぶり」を知っている人はまだまだ少ない。
大和製罐が昨年、全国の18~35歳までの1030人を対象に行った「平成世代に聞くSDGsとスチールに関するアンケート」では、「環境にやさしい素材として最初に想起するモノ」として鉄やアルミニウムを挙げた人はわずか1.6%だった。

また、「スチールの主原料は何か?」という質問では、回答者の6割が「鉄」以外の答えを選択。「アルミニウム」と答えた人も3割以上にのぼり、金属への関心の低さがうかがえる結果となった。

「アルミとスチールの違いすら知られていない現状に驚きました」と赤地氏は語る。「金属の『素晴らしい環境適性』を社会に広く知ってもらえるよう、認知度アップに向けた取り組みを行っていきたいです」
同社では2026年を目標にグリーンスチールやグリーンアルミの製品を順次拡大。より多くの飲料・食品メーカーに対して環境配慮型素材の採用を提案していく方針だ。
環境配慮型素材は、現行の材料に比べてコストが上がる傾向にあるが、今後は付加価値をつけながら顧客への提案を行い、価格以上の社会的意義を打ち出していく。
環境負荷を下げる素材選定、再生可能エネルギーの活用、サプライチェーン全体を通じたCO₂削減――大和製罐の挑戦は、業界の枠を超え、持続可能なモノづくりのひとつの在り方を提示している。
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