え、基板がアクセに? 電産×SINDENKIの電子部品アップサイクルが拓く「技術と感性」の未来

精密な基板や抵抗器などがピアスなどの洗練されたアクセサリーへ
<電産とSINDENKIによる産業部品のアップサイクルは、廃棄予定部材の再活用を通じて資源循環を進め、ものづくりの価値を身に着けられる形で伝える>
日本企業のたとえ小さな取り組みであっても、メディアが広く伝えていけば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。そのような発信の場をつくることをミッションに、ニューズウィーク日本版が立ち上げた「SDGsアワード」は今年、3年目を迎えました。
私たちは今年も、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
近年、スマートフォンやパソコンなどの買い替えサイクルが短期化し、機器の短命化と大量生産が「電子廃棄物(e-waste)」の増加を加速させている。
また、製造現場でも、工程上避けられない使用不可部品や不良基板が恒常的に発生し、廃棄に流れやすい構造が続く。社会インフラを支える産業用電子部品の現場も、例外ではない。
そこで、国内トップクラスの組み込みボードメーカーである株式会社電産は、製造業で培った技術を社会課題の解決に生かすことを理念に掲げ、廃棄に向かう電子部品に「新たな価値を与える」ことを命題に掲げた。
基板や抵抗器などをアートやアクセサリーへと再生するアップサイクルに踏み出したのである。
背景には、増え続ける電子廃棄物の問題に加え、製造業界で進む若手技術者の減少がある。高度な技術と仕事への誇りを次世代に継承するには、現場の知恵を社会に伝わる形に置き換える仕組みが欠かせない、というわけだ。
見えない力を、循環する価値へ
電産は産業用組み込みボードコンピュータの設計から製造、さらにシステム構築までを一貫して提供する。半導体製造装置や交通インフラ、医療機器、国内防衛システムなど、高い信頼性と長期供給が求められる分野で50年以上にわたり技術と品質を磨き、社会の安全・安心を支える「見えない力」としてものづくりを続けてきた。
この長期供給を支える品質文化を育んできた本業は、限られた資源を最大限に生かすアップサイクルの思想とも自然に重なると言えるかもしれない。
電産のアップサイクルプロジェクトは、電子部品を素材にアクセサリーを制作するブランド「SINDENKI」との共創を軸にしたものだ。廃棄予定部品をアクセサリーなどの作品へ再生し、資源循環(SDGsの目標12:つくる責任 つかう責任)と文化創造を両立させることを狙う。
同社の基幹インフラを支えてきた産業用電子部品は、高精度かつ高耐久でありながら、普段は目に触れにくい。これを「身につけられるデザイン」として可視化することで、社会を陰で支えた技術の魅力を直感的に伝えられる点が特徴だ。
では、このユニークなプロジェクトは、どのように始まったのだろうか。
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