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え、基板がアクセに? 電産×SINDENKIの電子部品アップサイクルが拓く「技術と感性」の未来

2025年10月23日(木)13時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

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電産とSINDENKIによるアップサイクルプロジェクト。コンセプトは「精密さに誠実を、日常にユーモアを。」

デザインを通じて「使い切る」価値観を社会へ

転機は2024年11月。電産プロダクション部の髙橋洋一氏がInstagramのDMでSINDENKIに連絡したことをきっかけに、両者のコラボレーションが動き出した。

面会では、電産の電子廃棄部品を直接確認してもらい、翌12月には早速、廃棄予定部品を用いた最初の作品が完成。展示会や社内発信での紹介を開始すると、「部品への見方が変わった」「こんなに愛らしいプロダクトになるとは驚き」といった声が現場から寄せられた。

「この変化は、技術への誇りと創造への意識を社員の心に灯した象徴的な出来事でした」と、髙橋氏は言う。

組み込み系製造業ならではの素材価値とクリエイターの感性を融合させる独自性は、単なる廃棄削減を超えて、ものづくりの文化そのものを更新する挑戦でもあった。

現在の課題は、アップサイクル活動を一過性の企画で終わらせず、継続的に運用できる仕組みへと定着させることだ。

具体的には、廃棄予定部品の安定的な供給体制の確保、共創に参画するパートナーの拡大、そして社内外への発信力の強化が挙げられる。

髙橋氏は「社会や生活に身近な技術の価値を伝える発信力をさらに強化し、クリエイターや企業との連携を深めることで、アップサイクルの可能性を広げていきたい」と語る。

これにより、社内では若手技術者への刺激と学びの機会が増え、採用活動への波及も期待できる。社会に対しては、産業用電子部品という見えにくい技術資産を「身につけられるデザイン」として可視化し、資源を大切に使い切る価値観を伝える効果がある。

「見えない力」を「見える誇り」へ――この循環が息の長い取り組みとして根づいたとき、持続可能なものづくり文化はより確かな現実として広がっていくはずである。

◇ ◇ ◇

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