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愛知の油脂メーカーに産業医が「社員の血中脂質が高い」指摘...「健康経営」に舵を切った効果は?

WORKING ON WORKERS HEALTH

2025年7月25日(金)17時25分
森田優介(ニューズウィーク日本版デジタル編集長)

決して派手ではない、地味な改善の積み重ね

努力が認められ、経済産業省の「健康経営優良法人ブライト500」認定や厚生労働省の女性活躍推進認定「えるぼし」を取得。CO₂排出削減や地域社会貢献も進めており、中堅中小企業のSDGsの取り組みを支援すべく2024年に設立された日本サステナブルビジネス機構による認証では、全国第1号の取得企業になった。

大企業との取引や人材採用の面においても、効果を実感すると太田は話す。


「採用面接をしていて、SDGsの教育を受けてきた若者たちと当社のポリシーが合致していると感じることがある」

労働環境の整備は大抵、決して派手ではない、地味な改善の積み重ねだ。それでも真摯に取り組んだ企業だけが手にできる実感が、きっとある。持続可能な経営の意義はそんなところにもあるのだろう。

POINT(SDGs室長 森田優介)

SDGs室長 森田優介SDGs経営の効果として筆頭に挙がるのは「企業イメージ向上」や「従業員のモチベーション向上」(帝国データバンク調査)。人手不足を背景に、太田油脂のような企業が増えていくかもしれません。



日本サステナブルビジネス機構ニューズウィーク日本版「SDGsアワード」は、相互に制度の紹介などを通じた連携を行っています。

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