最新記事
SDGsパートナー

サブスク・レンタルで「捨てるを減らす」...レンティオが推進する「新しい消費体験」とは?

2024年12月11日(水)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

newsweekjp20241209080343-e9b2eef007926a735777500d80e2c5ec7edb2eaf.png

次に必要とされるお客様へ安心、安全のメンテナンスを丁寧に実施

また、環境負荷削減のため、発送時に同梱していた着払い伝票などの書類を2022年7月に廃止し、年間で紙資源約21万枚とプラスチック資源約12万4000枚を削減した。返却などの手続きはすべてウェブ上で完結できるシステムを構築し、顧客体験を落とすことなく、サステナブルな流通を加速させている。

取り扱う商品も、従来の家電に加え、ベビー用品や家具、ファッションなど、幅広い分野に拡大している。ジャンルを広げたことで、各商品のメンテナンスには多岐にわたる専門性が必要となったが、メーカーや着物のクリーニング事業者などと連携し、マニュアル化を進めることで、高度なメンテナンス体制を整えている。

さらに、最近では家電を中心としたメーカーとの連携も強化しており、レンティオへの商品展開や、メーカー独自のサブスク・レンタルサービス展開の支援も行っている。メーカーに対し、消費者に「試してもらう」という選択肢があると提唱することで、廃棄を減らす意識を高め、業界の枠を超えて取り組みを広げようとしている。

2022年のデータによれば、世界の電子ごみは6200万トンに達し、2010年から82%も増加した。適正に処理されずに発展途上国に輸出されるごみも多く、グローバルな対策が早急に必要だ。「所有から利用へ」という価値観が広がりを見せるなか、レンティオは消費者の行動変容だけでなく、産業全体の持続可能性を促進している。循環型社会の実現に向け、同社が果たす役割は今後ますます大きくなるはずだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

鉱物資源協定、ウクライナは米支援に国富削るとメドベ

ワールド

米、中国に関税交渉を打診 国営メディア報道

ワールド

英4月製造業PMI改定値は45.4、米関税懸念で輸

ビジネス

日銀、政策金利を現状維持:識者はこうみる
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 10
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中