投融資で脱炭素社会を実現するために...日本生命が推進する「トランジション・ファイナンス」とは?
日本生命が推進するトランジション・ファイナンスの意義
財務的なリターンだけでなく、環境・社会・ガバナンス(ESG)に配慮しながら行う投資を「責任投融資」という。責任投融資推進室 室⾧の宮本泰俊氏は、「日本生命トランジション・ファイナンス実践要領」策定への思いを次のように語る。
「日本生命は『誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会』を実現するために、保険サービスの提供に加えて、責任投融資による運用収益の確保と社会課題解決の両立を目指しています。当要領は、グローバルで認められることを前提として、国内外の関係者と連携しながら策定いたしました。低炭素経済の実現に向け大規模投資の促進を目指す国際NPOであるCBI(Climate Bonds Initiative)のショーン・キドニー(Sean Kidney)CEOからも、以下のコメントをいただいています」
──日本生命のトランジション・ファイナンス実践要領(フレームワーク)は、投資家のトランジションについての理解を促し、企業に向けたガイダンスを提供する点から非常に有用です。このフレームワークが具体的な取り組みの促進に繋がることを期待します。また日本生命の取り組みはそのような観点からも称賛に値するものであり、これを大いに歓迎しています。
このように同社の姿勢は高く評価されており、今年2月には環境省の「第5回 ESGファイナンス・アワード・ジャパン」において環境大臣賞を受賞した。
社会全体で気候変動への対策を進めていくために、日本生命の「トランジション・ファイナンス実践要領」は重要な役割を果たしていくだろう。

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