最新記事
SDGsパートナー

里山の環境と暮らしを守る...海外からも高く評価されるSATOYAMA EXPERIENCEツアーの魅力

2023年12月15日(金)13時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
SATOYAMA EXPERIENCE

SATOYAMA EXPERIENCEのゲストは9割以上が外国人(2023年現在)

<「クールな田舎を創る」ことを目標に、飛騨の里山で観光客に里山や地元の人々・文化に触れてもらうツアーを行う株式会社美ら地球の思いとは>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

「日本の原風景」とも表現される里山。日本人の持続可能な生活を長く支えてきたものの最近では各地で姿を消しつつあるその魅力を、改めて現代に伝えるツアー「SATOYAMA EXPERIENCE」は、国外でも高く評価され、多くの外国人観光客を集めている。

里山の自然を楽しみ、地元の暮らしや伝統を体験

「里山」とは、人里の周辺にあり、人の手が入った森林や農地などで構成された土地のこと。古くから日本人の生活に密着し、その暮らしを支えてきた存在だ。日本は長く、里山をうまく利用して自然と調和した持続可能な社会を築いてきたと言える。

その里山の環境や文化、暮らしを継承すべく、飛騨の里山で観光客にありのままの里山や地元の人々・文化に触れてもらうツアー「SATOYAMA EXPERIENCE」を行っているのが株式会社美ら地球(ちゅらぼし)だ。SDGsという言葉ができる以前から、世界の人々が訪れたくなる・住みたくなる「クールな田舎を創る」ことを目標にし、12年以上にわたってこうしたツアー・宿泊事業の実績を積み重ねてきた。

SATOYAMA EXPERIENCEは「暮らしを旅する」をコンセプトにしたガイド付きツアーで、飛騨の美しい里山の自然を楽しむだけでなく、地元の人々の暮らしや伝統文化、風習を間近で体験することができる。世界的に有名な観光スポットというわけではないにもかかわらず、ゲストの9割以上が外国人(2023年現在)と、国外からも高い注目を集めている。

さらに同社は2020年には、飛騨古川の町並み保全や木造建築技術の継承、域内職人の積極的な活用を目的として、空き家を利用した宿泊施設「SATOYAMA STAY」の運営を開始。これは地域に点在する空き家などの建物群それぞれにレセプションや客室、食堂などの役割を持たせ、全体として1つのホテルとして機能させる「分散型ホテル」であり、宿泊体験によって日本の伝統的な木造建築と和室の魅力も伝えている。

宿は建物から小物、インテリアにいたるまで、可能な限り地元の材料で地元の職人が作ったものを使用。料理の食材も、ほとんどが作り手の顔が分かるものとなっている。ゲストには地元ならではの宿や味を楽しんでもらい、その一方では地域の農家や伝統技術を守ることにもつながっているのだ。

対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英建設業PMI、6月は48.8に上昇 6カ月ぶり高

ビジネス

中国の海外ブランド携帯電話販売台数、5月は前年比9

ビジネス

焦点:英で「トラスショック」以来の財政不安、ポンド

ワールド

中国商務省、米国に貿易合意の維持求める 「苦労して
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    「コメ4200円」は下がるのか? 小泉農水相への農政ト…
  • 10
    1000万人以上が医療保険を失う...トランプの「大きく…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 5
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 6
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 7
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 8
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 9
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 10
    ロシア人にとっての「最大の敵国」、意外な1位は? …
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中