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ダイエットや糖質制限で人気の人工甘味料に、健康上の「リスク」が判明【最新研究】

Popular Artificial Sweetener Linked to Higher Risk of Strokes

2025年7月26日(土)10時25分
ルーシー・ノタラントニオ

「安全性」への見方に一石を投じる研究

FDAはエリスリトールのほか、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトールなどの糖アルコールの食品添加を認めている。これらは砂糖の25~100%の甘さを持ち、カロリーが少なく、虫歯や急激な血糖上昇を引き起こさないとされてきた。

2023年にFDAは、エリスリトールと心血管に関わる事象との関連を示唆する研究を検証したが、観察研究であることから因果関係は認められないと結論付けた。それでも今後、新たな研究結果が出てくれば評価を続けるとしていた。

近年の研究はこうした「安全性」への見方に一石を投じている。米欧で4000人を対象に行われた大規模調査では、血中エリスリトール濃度が高い人ほど、3年以内に心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクが高かったという結果が出ている。

デスーザと大学院生のオーバーン・ベリーは今回、実験室でヒトの脳血管細胞を、一般的なノンシュガー飲料に含まれる量のエリスリトールに曝露させた。時間は3時間。実際の食事による投与のシミュレーションとして十分な時間だ。

その結果、以下のような変化が確認された。

●一酸化窒素の減少:血管を拡張させる働きのある一酸化窒素が減り、血管が収縮しやすくなる
●エンドセリン1(ET-1)の増加:血管を収縮させるタンパク質が増える
●血栓溶解能の低下:血栓を形成する化合物にさらされたときに血栓を溶かす自然な反応が鈍化する
●フリーラジカル(活性酸素)の増加:組織の炎症や老化を引き起こす有害分子が増える

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