「隠れ糖分」による「うつ」に要注意...男性が女性よりも気を付けなくてはならない理由とは?
ショックを受けた友人は自分で実験を続け、さらに2週間、甘いもののほかに食品の隠れ砂糖も控えました。そして、この間に観察された変化を注意深く書き留めた結果、非常に驚くべき発見をしたのです。
1 最初の3日間は、まさに禁断症状を経験した。機嫌が悪く、いらいらしていた。甘いものが食べたくて仕方ない。だが4日目になるとこれらの症状はすべて跡形もなく消え、そのまま戻らなかった。
2 大幅に体重が減った。糖分を断った他は何もしていなかったにもかかわらず、4週間で6.8㎏も減った。それまでどんなダイエットも失敗に終わっていたので、大いにやる気になった。
3 数日後、眠りが深くなり、朝はさやわかに目が覚めた。
4 慢性的につまっていた鼻がこの数カ月ではじめて通り、鼻スプレーなしで寝ることができた。
5 ほんの数日で味覚が変わった。前よりも味がはっきりわかるようになったので、塩とスパイスを減らした。
6 最も驚くべき変化は、精神状態に関するものだった。4週間の実験期間の最後に、それまでよりもずっと幸せな気分になった。
というわけで、友人は新しい食事療法を続けることにしました。年の終わりには27㎏以上体重が減り、慢性副鼻腔炎も良くなったばかりか、抑うつ症状は二度と現れませんでした。
【参考文献】
(*1) Anika Knüppel, Martin J. Shipley, Clare H. Llewellyn & Eric J. Brunner, Sugar intake from sweet food and beverages, common mental disorder and depression: prospective findings from the Whitehall II study, Scientific Reports volume 7, Article number: 6287 (2017)
(*2) Rahul Agrawal, Fernando Gomez-Pinilla,'Metabolic syndrome'in the brain: deficiency in omega-3 fatty acid exacerbates dysfunctions in insulin receptor signalling and cognition, The Journal of Physiology, 05 April 2012
クラウス・ベルンハルト(Klaus Bernhardt)
臨床心理士。科学・医療ジャーナリストとして活躍後、心理学、精神医学を学ぶ。現在、不安症やパニック発作の専門家として、ベルリンでカウンセリングルームを開設。最新の脳科学に基づいた画期的療法「ベルンハルト・メソッド」はドイツで注目を集めている。脳神経科学教育マネジメント協会(AFNB)会員。前著『敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる』(CEメディアハウス)はドイツで大ベストセラーに。
『落ち込みやすいあなたへ 「うつ」も「燃え尽き症候群」も自分で断ち切れる』
クラウス・ベルンハルト[著) 平野卿子[訳]
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