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メンタルヘルス

「隠れ糖分」による「うつ」に要注意...男性が女性よりも気を付けなくてはならない理由とは?

2025年5月11日(日)08時55分
クラウス・ベルンハルト(臨床心理士)

「隠れ砂糖」にご用心

バランスの取れた食事が健康にとって非常に重要であることは言うまでもありません。しかし、今日売られているさまざまな既製食品の成分を把握することは、容易ではありません。

糖は、スクロース、デキストロース、グルコース、マルトース、スイートホエイパウダー、リュウゼツランシロップ、フルクトース、ラクトースなど、一見無害に思える用語の背後に隠されていることが多いためです。


 

最後の2つ、フルクトースとラクトースについて説明する前に、いくつかの重要なヒントを記しておきます。

これからは買い物をするときには常に「細かい字」を読んでください。知らず知らずのうちに思っているよりもずっと多くの糖分をとっている可能性があるからです。たとえば―


● ロートコール(紫キャベツの蒸し煮(700㎖コップで77g)
● ニシンサラダ(200gで16g)
● ケチャップ(500㎖で130g)
● スムージー(250㎖で最大35g)
● フルーツバターミルク(500gで最大60g)
● 甘いスパークリングワイン(小瓶で22g)
● 調理済みのサラダ(400gで最大50g)

ささやかな実験

しばらくの間、抑うつ気分になっていた友人がいます。彼が糖分をたくさん摂るのを知っていたので、説得して小さな実験をしました。

チョコレートバー、ジャム、コーラなどを2週間避け、さらに通常の食事でどれだけ先に挙げたような隠れ砂糖を摂っていたかを記録したのです。すると1日になんと114gも摂っていたことがわかりました。

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