突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...スポーツ好きの48歳カメラマンが体験した尿酸値との格闘

2025年3月28日(金)14時17分
木野 太良 (カメラマン)*PRESIDENT Onlineからの転載

痛風患者が飲んでもいい飲み物

痛風患者が摂取するべき水分は、水のほかにも、トマトジュースと牛乳が良いらしい。トマトには「リコピン」という尿酸の排出を促進する物質が含まれていて、牛乳は、トマトと同時に摂取することでリコピンの吸収をよくしてくれるという。

それからコーヒーにはよく知られているように利尿採用があり、痛風発症を抑制するというデータがあるようだ。


痛風発症以前の僕が一日に摂る水分は、冗談抜きで起きてから寝るまで、コーヒーかビールの2択だった。陽のあるうちはコーヒーを数杯(多いときは5杯くらい)飲み、日が沈めばビールというように。ビールは一杯では止まらない。多いときはどのくらいの量を飲んでいたのか。

最もプリン体が少ないとされる、ウィスキーや蒸留酒は、どうも自分の体に合わず、ワインや日本酒など、ビールの次にプリン体の多いアルコールを好む傾向があったのだった。

食事はとにかく徹底して野菜中心の生活に変えねばなるまい。鶏の肉にしろ、牛の肉にしろ、豚の肉にしろ内臓部位でなくとも、肉そのものにはプリン体が多く含まれる。プリン体そのものが細胞の核に備わった運動エネルギーの元であるからして、動物性由来の食べ物にはプリン体が多く含まれるというわけか。

そして大切なのが、禁酒である。こんな足が痛む局面で、アルコールを飲む気分にもなれないが、アルコールによる酩酊は、著しく尿酸の排出を低下させるとのこと。

あのビールの喉越しとは永遠におさらばしよう。僕の人生は、この激痛と共にそんな局面を迎えてしまったのだ。

体重も落とさなければならない

さらにいったん尿酸値が上がってしまった人は、その数値を下げるために緩やかに体重を落とさなくてはいけないと、僕が調べたいろいろな情報が言っている。僕の場合では、大体4キロから5キロくらいのダイエットを敢行しなくてはいけない。

3カ月にわたる酒なし。肉なし。糖分なし。ハードコアデトックス生活が、強制的に開始されたのだった。

痛風の痛みそのものは、1週間で自然と消えるとあるが、僕の場合も正確に1週間後に消えていった。何でも痛風の名前の由来は、風が吹いても痛い。ではなく、実は風のようにやってきて、風のように去っていくその痛みに由来しているらしい。

肉食をやめた初期の頃は、何をするにも力が入らない気がしたが、そのうちに肉食以外でのタンパク質の取り方も要領を得て、2週間を超えたくらいになると、スーパーで陳列された大量の肉の塊を眺めると、逆に気持ちが悪くなるほどだった。

野菜の新鮮さが、身に沁みた。葉物だけでなく、根菜はなんと味わい深いのだろう。

甘いものも、すんなりとやめてみると、自分の中の血糖値の乱高下が落ち着いたのか、いわゆる「糖分疲れ」みたいなものがなくなった。

毎朝トマトジュースを飲み、水筒をどこにでも持ち歩き、水をガブガブと飲み続けた。アルコールを飲みたい気持ちになったのは、ハードコアデトックス生活も1月を超えたくらいだったろうか。

それはでも、体調が良くなってきた兆候に違いない。けれど、その辺はグッと堪えて、アルコールの代わりに夜の新しい習慣である「ナッツ蜂蜜入りヨーグルト」で何とか凌いだ。

習慣だったプールにも戻った時に、筋力は劇的に落ちていて少し落ち込んだ。果たして、ナッツ類や大豆類のタンパク質で筋力が戻るのかは、疑問だった。

また、タンパク質が不足しているのか、免疫が落ちているのか、季節の変わり目には珍しく風邪をひいて、発熱で寝込んだりした。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏が閣僚刷新検討 イラン戦争が打撃 選挙控

ワールド

商船三井のLPG船がホルムズ海峡を通過 日本関係2

ワールド

ドバイの米オラクル施設に迎撃破片が落下、負傷者なし

ワールド

トランプ政権による大学への人種データ開示命令を仮差
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 8
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 9
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 10
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中