【現地発レポート】米株市場は「個人投資家の黄金時代」に...人気の2銘柄、2026年の注目は?
この動きが注目されるようになったのは、新型コロナウイルスのパンデミックに見舞われていた2021年のこと。手元資金に余裕のあった多くの米国人が自宅待機を余儀なくされた結果、スマートフォン向け取引アプリを使い、ゲームストップから巨大ハイテク株まで幅広く投資した。
証券会社のデータや経営陣によると、25年はエヌビディアやパランティア・テクノロジーズといったAI関連銘柄が特に人気を集めた。パランティアは機関投資家が割高感への懸念から投資を手控える中、個人が押し目買いを進めたことで株価が2倍以上になった。
個人投資家に人気の高いテスラ株は12月17日、2024年末以来となる最高値を付けた。
インタラクティブ・ブローカーズのチーフ・ストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「当社のプラットフォームで最も活発に取引されている2銘柄は通常、エヌビディアとテスラだ。個人投資家が銘柄のテーマを握り、機関投資家も追随せざるを得なくなっているという一例だ」と述べた。
投資家は一段とテーマ性を意識するようになり、量子コンピューティング企業、ウラン鉱山会社、金属鉱山会社、レアアース関連企業も個人の関心を集めた。
<個人投資家のETF選好強まる>
複数の大手取引プラットフォームの幹部によると、2025年の個人取引は株価指数、暗号資産、商品に連動する上場投資信託(ETF)を選好する動きが強まったのが大きな特徴だった。





