【現地発レポート】米株市場は「個人投資家の黄金時代」に...人気の2銘柄、2026年の注目は?
12月17日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の取引フロアで撮影。REUTERS/Brendan McDermid
米国市場では利下げ期待を背景に、個人投資家が株価上昇をけん引している。アナリストによると、米国株への個人マネー流入は2025年に過去最高を記録する見通しだ。
米JPモルガンによると2025年、年初からこれまでに個人投資家が米国株に投じた資金は、前年同期の1970億ドルから53%増加した。個人による取引が過熱した2021年のピーク時の2700億ドルを14%上回っている。
同社の別の取引データによれば25年、個人による売買代金は全体の20―25%を占め、4月には過去最高の約35%に達した。
調整局面では、割安となった優良株を積極的に買い進めた。特に4月、トランプ米大統領が「解放の日」関税を発表して世界市場が混乱した後の買いが目立ち、S&P500種の最高値更新につながった。同指数は年初来で約16%上昇している。
ジェフリーズの中小型株戦略担当、スティーブン・デサンクティス氏は「個人投資家は今後も、特に2026年にかけて市場で存在感を示し続けるだろう。25年は利益が上がった上、株取引への意欲もあり、取引環境も整っていた。これからも市場で無視できない存在になる」と述べた。
米ロビンフッドやインタラクティブ・ブローカーズといった低コストで手数料無料のネット証券の台頭により、一般の米国人は市場に参加しやすく、かつ低コストで取り引きできるようになった。そのため、株式市場における個人投資家の参入は年々着実に拡大してきた。






