最新記事
音楽

伝説的バンドKISSのジーン・シモンズ...75歳の彼の意外なセカンドキャリア

A Man of Many Talents

2025年8月8日(金)19時10分
マーク・ジョセフ
KISSのジーン・シモンズ

「仕事を愛せよ」という考えはバカげていると一蹴するシモンズ MATT WINKELMEYER/GETTY IMAGES FOR THE MICHAELS COMPANIES

<奇抜な衣装と派手なパフォーマンスでアメリカンドリームを掴んだシモンズ。今もなお様々なことに挑戦し続ける彼が進み続ける「わが道」とは>

伝説のロックバンド「KISS」(キッス)では最後まで悪魔キャラを演じ通したジーン・シモンズ(75)。今の彼には実業家や文筆家としての顔もあるのだが、どれが素顔かは不明。ただ「わが道を行く」姿勢だけは一貫している。今回の取材中も、「アンチのコメントが届くのを楽しみにしてるよ。正直、クソ食らえって感じだ」と笑って言ってのけた。

2023年のキッスの最後のツアーからマジソンスクエアガーデン公演

幼少期にイスラエルからアメリカに移住したシモンズだが、プライベートの服装や話し方のロールモデルはニュースキャスターだったという。「いい服を着て誰からも尊敬される人物。自分もそうなりたかった。その辺の人と同じに見られたくはなかった。親分っぽい服を着て、羽振りのいい人たちと過ごし、もっと上を目指すぞって感じで」


仕事についての考えをシモンズはこう語る。「好きな仕事ができている人はほんの一握り。ほとんどの人が仕事に行く理由はただ一つ、金を稼ぐためだ。『仕事を愛せよ』なんて考えは、まあ狂気だな」。この一徹かつ独断的な姿勢は家族に対する厳しさにも表れている。「第1は親切であれ。そして健康に悪い習慣は全て禁止だ」

【動画】KISSの代表曲の1つ、Rock And Roll All Nite

シモンズは、自身の成功や考え方は自らつかんだアメリカンドリームのおかげだと語る。「この国で生きることを許してくれたアメリカに感謝している。アメリカは私に、想像をはるかに超える富と恩恵を与えてくれたから」

そんな元悪魔に本誌マーク・ジョセフが話を聞いた。

◇ ◇ ◇


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

独がイスラエルへの軍用品輸出停止、ガザ方針に反発 

ビジネス

中国、ドイツ最大貿易相手国に復帰の公算 独対米輸出

ビジネス

中国の花形バンカー、2年半ぶり釈放 華興資本の包凡

ワールド

イスラエルのガザ全域軍事支配、国連「即時中止を」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの母子に遭遇したハイカーが見せた「完璧な対応」映像にネット騒然
  • 2
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 5
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 6
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 7
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 8
    バーボンの本場にウイスキー不況、トランプ関税がと…
  • 9
    経済制裁下でもロシア富豪はますます肥え太っていた…
  • 10
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 8
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中