最新記事
ドラマ

晩餐会と「ご婦人方のベッド」を征服...19世紀に実在の「セレブシェフ」が題材の『カレーム』はバカバカしくて最高

Deliciously Preposterous

2025年7月4日(金)14時00分
ジョーダン・ホフマン
ドラマ『カレーム 宮廷料理人』バンジャマン・ボワザン演じるカレームと右腕のアガット

カレームとアガットは仕事仲間以上の関係に APPLE TV+

<19世紀に実在した料理人がスパイとして暗躍。史実ガン無視のApple TV+ドラマ『カレーム 宮廷料理人』はぶっ飛んだ絶品エンタメ──(ネタバレなし・あらすじ・レビュー)>

幕開けから10秒もたたないうちに、セクシーな美青年がホイップクリームを指ですくい、うっとりとした表情の若い娘の口に差し入れる。アップルTVプラスで配信中の歴史ドラマ『カレーム 宮廷料理人(Carême)』は、こんな露骨なシーンのオンパレードだ。

でも楽しい。史劇なのに史実を無視した演出に目をつぶれるなら、特に楽しめる。

ドラマ『カレーム 宮廷料理人』予告編


主人公はオートキュイジーヌ(フランスの高級料理)の草分けで、「史上初のセレブシェフ」と称される19世紀の料理人アントナン・カレーム(Antonin Carême)。ドラマはカレーム青年がパリで晩餐会とご婦人方のベッドを征服していく様子を描く。

原作はイアン・ケリーによる評伝『宮廷料理人アントナン・カレーム』だが、「原作」とは名ばかりだ。

近年アップルTVプラスはフランス発の作品に力を入れてきた。今回は関係者全員が、世界の視聴者に「フランスらしさ」──美食とお色気とナポレオン──を存分に味わってもらおうと考えたらしい。

脚本チームは素材を大胆に料理した。本作のカレームは食事系のパイを洗練させ、白いコック帽を広めた伝説の料理人であると同時に、冷徹な政界フィクサー、シャルル・モーリス・ド・タレーランの下で働くスパイなのだ。

まちづくり
川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に──「世界に類を見ない」アリーナシティプロジェクトの魅力
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

オリックス、SGKHDの全株式をカーライル系に譲渡

ワールド

米中間選挙に向け予備選始まる、共和はテキサス州で決

ビジネス

午後3時のドルは157円半ばで底堅い、介入警戒で円

ワールド

インドのサービス業PMI、2月は58.1に低下 コ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 10
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中