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これが「女性ウケする男性像」で間違いない...『君の名前で僕を呼んで』『クィア』の監督流、ひと味違う「男の世界」

Luca’s Boys

2025年5月15日(木)14時32分
ナディラ・ゴフ(スレート誌カルチャー担当)

映画『クィア/QUEER』場面写真、ダニエル・クレイグ演じる熟年男リーとドリュー・スターキー演じる若者アラートン

熟年男リー(左)は若いアラートン(右)と恋に落ちる ©2024 THE APARTMENT S.R.L., FREMANTLEMEDIA NORTH AMERICA, INC., FRENESY FILM COMPANY S.R.L. ©YANNIS DRAKOULIDIS

グァダニーノの描く男性キャラクターにはある種の共通項がある。型破りながらも強い魅力の持ち主で、しなやかさを感じさせる若い男だ。性的指向はとにかく、なよっとした色っぽさを備えている。

だが、彼らが同性愛者の男性だけでなく、多くの女性からも熱い視線を送られる理由は、肉体的な魅力もさることながら、彼らの強い思慕の念だ。それは俳優の身体的な特徴やグァダニーノの華やかでエロチックな美意識と組み合わさって、独特の男の魅力を形作っている。


グァダニーノの描く若い男性はいずれも、一人の美少年キャラクターのバリエーションと言ってもいい。恋人の目から見てこのキャラクターは、愛についても世間についても教え導いてやらなくてはならない、哀れで愚かな存在だ。

『君の名前で僕を呼んで』でシャラメが演じた主人公のエリオの世界は、恋人のオリバーと一緒に過ごした夏の間、オリバーを中心にして回っている。『ボーンズ アンド オール』で同じくシャラメが演じる青年リーは、愛する人に自分の全てを貪り尽くしてほしいと願っている。

『チャレンジャーズ』では、1人の女性の愛情をめぐるパトリック(オコナー)とアート(フェイスト)の戦いが描かれる。2人とも同じ女性を愛し続け、お互いを強く意識しながらも、ある種の親密な関係を築いている。

いずれのキャラクターも、朝も昼も夜も思いを募らせている。自分の官能をくすぐる相手しか目に入らず、現実世界で手に入るものには目もくれない。欲しいのは「君の名前で僕を呼んで」くれるような相手だけなのだ。

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