最新記事
芸術

アンディ・ウォーホルとの「大きな共通点」も...唯一無二の美術館を作った「バーンズ」とは何者なのか?

AN ARCHIVES RAT

2025年5月7日(水)15時26分
メレディス・ウルフ・シザー(本誌記者)
美術評論家ブレイク・ゴプニック(Blake Gopnik)

ゴッホ『郵便配達人ジョセフ・ルーラン』と美術評論家ブレイク・ゴプニック THE BARNES FOUNDATION (GOGH), LUCY HOGG (GOPNIK)

<2500点もの名画を集め、「バーンズ・コレクション」を作り上げた大富豪アルバート・バーンズ。その驚くべき「思考」に迫る>

新著唯一無二の美術館 アルバート・バーンズとアメリカンドリーム(The Maverick’s Museum: Albert Barnes and His American Dream)で史上屈指のコレクター、アルバート・バーンズ(Albert C. Barnes)の人生に迫った美術評論家ブレイク・ゴプニック(Blake Gopnik)に、本誌メレディス・ウルフ・シザーが話を聞いた。

【関連記事】アメリカに初めて「ゴッホの絵画」を輸入した男...2500点の名画を集めた大富豪バーンズの知られざる「爆買い人生」

◇ ◇ ◇



──あなたの前作はアンディ・ウォーホルの評伝だった。バーンズとウォーホルに共通点はあるのか。

私のようなリサーチマニアにとって、最も大事な共通点は膨大な記録。2人とも重要な書類だけでなく、日常の記録も残した。細やかで複雑で正確な人物像を紡ぎだせるのは、そうした資料のおかげだ。バーンズは自動車事故で死亡したが、私は彼が愛した名車の数々まで調べ上げた。

──バーンズに美術の手ほどきをし、最初のコレクションを買い付けたのは友人のウィリアム・グラッケンズだった。バーンズはいつから自分の目を信じるようになった?

初回以外は自分で買い付けた。もっともポール・ギヨームらパリの画商の意見も仰いだし、ギヨームがいなければアフリカ美術に傾倒することはなかったかもしれない。

揺籃期のモダンアートは評価が定まらず簡単に買えたから、一人一人が新しい作品に触れながら自分のテイストを確立していった。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米・イラン、ここ数日で直接対話再開か アラグチ外相

ビジネス

再送米国株式市場=急反発、AI関連銘柄が高い 原油

ワールド

IEA、備蓄追加放出も ホルムズ海峡再開が鍵=事務

ワールド

IEA、備蓄追加放出も ホルムズ海峡再開が鍵=事務
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 3
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中