最新記事

アート

VRアーティスト・せきぐちあいみから見た、東京の街とは

2022年6月27日(月)11時30分
※TOKYO UPDATESより転載
せきぐちあいみ

VRアーティストとしてライブペインティングを行いながら、大学で講師を務めるなど幅広く活動するせきぐちあいみ氏

<VR(Virtual Reality/仮想現実)の空間に精緻で大胆な3Dアートを描き出すアーティスト、せきぐちあいみ氏。日本文化をモチーフにした作風や、VRデバイスを装着した観客を前にして行うライブペインティングなど、独自のスタイルが国内外から注目され、世界を舞台に活躍している。東京を拠点にするせきぐち氏が、日本文化や東京の街をどのように捉えているのか語ってくれた>

斬新なVRアートに世界中から反響が届いた

中学生の頃、演劇に夢中になったことがきっかけで、そのまま自然な流れで創作や表現の道に進みました。女優、アイドル、YouTuberを経て、2016年にVRアーティストとして活動を始めたんです。

初めてVRアートに触れたのは、雑誌の取材でリポーターとして、VRで絵が描けるソフトを体験したときのことです。VRゴーグルを装着して、3Dペンを筆のように動かし、VR空間に絵を描いてみたんです。それがまるで魔法のようで、VRアートに夢中になりました。当時は、今ほどVRが注目されていなかったので、独学でVRアートを制作しました。VRで制作した画像や動画をSNSにアップしてみると、たくさんの方から反響をいただけてうれしかったです。

VRアーティストとして活動しはじめて数ヶ月経った頃から、ライブペインティングのパフォーマンスの出演依頼が来るようになり、アメリカ、ヨーロッパ、中東、アジアなどグローバルで公演する機会も増えていきましたね。

VRアートは新しいテクノロジーを使っているので、なかには「理解できるか不安」と構えてしまう人もいます。でも、ライブペインティングではVRゴーグルを通して、空間に立体的なアートが生まれていく瞬間を楽しんでもらえるので、直感的に驚きや感動を味わえると思います。「VRというテクノロジーで人生が豊かになる感覚を持ってもらえたら」という気持ちで創作活動をしています。

tokyoupdates220627_sekiguchi2.jpg

アメリカで実施したライブペインティングの様子

伝統と革新が融合している東京に惹かれる

私の作品の多くは、日本文化をモチーフにしています。純粋に好きだから描いているだけなのですが、浮世絵、神社、日本庭園などの伝統文化は作品制作のインスピレーションの源泉です。デジタルならではの表現ができるVRで、日本の伝統文化に宿る、時代を超越した温かみや情緒を表現したいと思って作品を制作しています。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国の証取、優良上場企業のリファイナンス支援 審査

ビジネス

欧州、ユーロの国際的役割拡大に備えを=オーストリア

ワールド

キューバの燃料事情は「危機的」とロシア、米の締め付

ビジネス

ユーロ圏投資家心理、2月は予想上回る改善 25年7
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 4
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 5
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 9
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 10
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中