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レゴのすべて

「暗黒時代」の大人たちへ、超ディープなレゴの世界へようこそ

Everything Is Awesome

2018年11月22日(木)17時30分
アビゲイル・ジョーンズ(本誌シニアライター)

子供が3人ずつのグループに分かれ、レゴで遊んでいる。全員が自閉症で、設計する人、ブロックを運ぶ人、作る人と担当が決まっている。レゴで遊びながら、集中力や協力、人との交流を学ぼうというのだ。

ニューヨークに住む少年エイドリアン・ピットは、セラピーを受けたような効果を実感している。彼は自分の部屋の床で、慎重な手つきでXウィングを作る。「集中力が付いてきたよ」

自閉症児を支え、バスケットボール選手を癒やすブロックから、映画を撮った2人は何を教わったのだろう。

「レゴのおかげで新しい世界が開けた。息子との絆が深まり、彼の創造的な可能性が見えてきた」と、6歳の息子の父親であるデビッドソンは言う。

「素晴らしい作品をいくつも見てきたから、今は何となく遊んでいるだけで楽しい」と、2人の娘を持つユンギーは言う。

「ブロック遊びに特別な才能は要らない。そう気が付いて、心が軽くなった」

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※レゴブロック誕生60年を記念した特別編集ムック「レゴのすべて」。その歴史から製造現場の舞台裏、ミニフィギュア(ミニフィグ)誕生秘話、人気シリーズの紹介まで、本拠地デンマークでも取材を行ってレゴの魅力に迫った。

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