ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る、原油価格を下げる「唯一の方法」とは
What’s the Easiest Way to Lower Oil Prices?
原油価格の高騰に多くの国が苦しんでいる CKA-shutterstock
<価格高騰の対策としてさまざまな政策を打ち出しているが、「根本的な問題」を解決しない限り焼け石に水だ>
ガソリン価格はこの2週間で1ガロン当たり64セント上昇した。ディーゼルは全米平均で4.60ドルとなり、アメリカとイスラエルが2月下旬にイランへの爆撃を開始して以降、83セント上がった。肥料価格は44%急騰し、食料価格も上昇している。
トランプ政権は、これらは一時的な混乱であると自国民に説明してきた。軍事目的が達成されれば、価格は急速に下がり、攻撃開始前よりもさらに低くなる可能性すらあるという。
しかし、実態は異なるようだ。世界の石油の20%が通過する海路であるホルムズ海峡は、依然として事実上閉鎖されたままだ。イランはこの海峡に機雷を敷設し、商船を攻撃している。戦争前は1日平均138隻の船舶がホルムズ海峡を通過していたが、戦争開始後の3月6日に同海峡を通過したのはわずか2隻だった。ホルムズ海峡の海運がいつ再開するのかの見通しは立っていない。
経済分野の専門家たちの懸念は強まっている。オックスフォード・エコノミクスによれば、原油価格が2か月間、1バレル当たりおよそ140ドルで推移した場合、世界の実質GDPは年末までに0.7%減少する。失業率は上昇するし、インフレ率も5.8%に跳ね上がる。ユーロ圏、イギリス、日本はマイナス成長となり、アメリカにも景気後退の足音が迫ってくるという。
エネルギー専門家によると、価格を引き下げる解決策は1つしかないという。戦争を終わらせることだ。






