ニュース速報
ビジネス

春闘が集中回答日迎える、三菱電・三菱重など満額回答 中小への波及が焦点

2026年03月18日(水)10時48分

2023年9月20日、都内で撮影。 REUTERS/Issei Kato

[東京 18日 ロ‌イター] - 2026年の春季労使交渉(‌春闘)は18日、大手企業の多くが労働組合​の要求に回答する集中回答日を迎えた。朝方から三菱電機や三⁠菱重工業などが労組要​求に満額回答するなど、賃上げの勢いの強さが確認されている。25年は連合の最終集計で5.25%と34年ぶりの高水準となっており、26年も高水準の賃上げが続くかが焦点となる。

<人手不足・実質賃金プラス化へ⁠対応>

人手不足が続く中、企業側は人材確保の必要性から賃上げに前向きな姿勢を示している。実⁠質賃​金をプラス転換させ、生活実感を改善させたいのは労使に共通する課題だ。社員の士気向上の狙いもあり、今年も集中回答日を待たず、満額回答が相次いで発表されていた。

トランプ関税の影響が懸念された自動車業界では、マツダ、三菱自動車工業、ヤ⁠マハ発動機などが組合要求に満額で応じ‌たほか、業績不振の日産自動車も定期昇給分とベースアッ⁠プ(⁠ベア)分を合わせて月1万円の要求に満額回答した。

非鉄金属では、三井金属やJX金属が組合要求を上回る賃上げを回答。流通ではイオン傘下のイオンリテール、外食ではすかいらーくホルディングス、‌食品では味の素、サッポロビール、Umios(旧マルハニチ​ロ)‌などが満額回答した。

<中⁠東情勢に懸念も>

今後​は賃上げの流れがどこまで広がるかが焦点となる。全雇用者の約7割を占める中小企業の多くで交渉が本格化してくるが、一般的に大企業と中小企業では賃上げ余力に差がある。足元ではホルムズ海峡の事実上の封‌鎖の影響で原油・ドル/円に上昇圧力がかかり、エネルギーや原材料コストの上昇が懸念される。

賃上​げの持続性は金融政策の観点か⁠らも注目される。日銀は物価上昇を伴う持続的な賃上げが実現するかどうかを政策判断の重要な材料と位置付けており、​春闘での賃上げモメンタム維持は追加利上げの追い風となり得る。もっとも、中東情勢の緊迫化が経済・物価にどこまで影響を与えるか読みにくく、政策判断を難しくしている。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米ガソリン価格、1ガロン3.75ドル突破 23年1

ビジネス

トヨタが満額回答、6年連続 26年春闘

ビジネス

ウニクレディトの買収提案額は「極めて低い」=コメル

ビジネス

午前の日経平均は反発、一時1200円超高 米株高と
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    「目のやり場に困る...」グウィネス・パルトロウの「…
  • 10
    戦争反対から一変...湾岸諸国が望む「イランの脅威」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 8
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中