最新記事

お金持ちの教科書

学歴や序列さえも無意味な「新しい平等な社会」へ

2015年11月27日(金)06時05分

 だが新しい資本の時代は、だれでもあらゆるビジネスインフラにアクセスできる。これは、ほぼすべての人が平等に機会を与えられるということを意味しており、行動しないことに対する言い訳は通用しない。これまでは、資金やネットワークにおいて、持つ者と持たざる者の格差が生じていたが、これからは、アイデアや知識、そして行動力について、持つ者と持たざる者の格差が生じることになるだろう。

 ゲーム開発企業であるグリーが、入社試験の代わりに、ネット上でプログラムを作成する課題を出して話題になったことがある。入社志望者は、リクエストに沿ったプログラムを自分で開発し、同社に送って評価してもらうという仕組みである。

 当時は、この採用方法について、プログラミングという特殊な仕事だから実現可能と思われていた。しかし、これからは違う。ネット上で公開された課題をこなし、成果物を納入して入社の是非を決める試験はあらゆる分野に及んでくるかもしれない。

 これまでの入社試験はあくまで「入社したら仕事ができるだろう」というポテンシャル評価でしかなかった。だがこの試験は、実際にできたかどうかしか問われない。日本はこれまで学歴社会と言われてきたが、従来の学歴採用は典型的なポテンシャル採用だったのである。

 新しい時代には学歴の意味すら変わってしまうかもしれないのだ。

<加谷珪一『図解 お金持ちの教科書』抜粋シリーズ>
ニューストピックス「図解 お金持ちの教科書」

ニュース速報

ビジネス

FRB、秋に緩和縮小開始を 「かなり速いペース」望

ワールド

ハリス米副大統領、8月にベトナムとシンガポール訪問

ビジネス

米6月コアPCE物価3.5%上昇、高止まり続く サ

ワールド

ドイツ、ワクチン未接種の入国者全員に陰性証明書の提

MAGAZINE

特集:モデルナの秘密

2021年8月 3日号(7/27発売)

コロナワクチンを高速開発したベンチャー企業モデルナの正体とmRNA治療薬の可能性

人気ランキング

  • 1

    1匹だけみにくい子猫、病気と思ったら「オオカミ」だった

  • 2

    なぜ日本男子は世界で唯一、女性より幸福度が低くなるのか?

  • 3

    いくら太陽光発電所を作っても、日本の脱炭素政策が成功しない訳

  • 4

    「謝らない謝罪」が日本で蔓延している

  • 5

    東京五輪、視聴率苦戦の根本理由

  • 6

    米病院で開会した「もう一つのオリンピック」と、小…

  • 7

    地球帰還のベゾス氏、空気を読まない発言に怒りが集…

  • 8

    コーチもいないオーストリアの数学者が金メダル、自…

  • 9

    愛妻にバラバラ死体にされた日系御曹司...猟奇殺人事…

  • 10

    「競技用ショーツが短すぎて不適切」英パラ代表選手…

  • 1

    1匹だけみにくい子猫、病気と思ったら「オオカミ」だった

  • 2

    「無駄に性的」罰金覚悟でビキニ拒否のノルウェー女子ビーチハンド代表

  • 3

    「競技用ショーツが短すぎて不適切」英パラ代表選手、審判の指摘に絶句

  • 4

    チベットの溶ける氷河から、約1万5000年前の未知のウ…

  • 5

    競泳界の「鉄の女」が水の上を歩く奇跡の一枚

  • 6

    東京五輪は始まる前から失敗していた

  • 7

    「三国志」は日本人も中国人も大好き(でも決定的な…

  • 8

    国際交流を奪われた悲しき五輪で角突き合わせる日本…

  • 9

    東京五輪、視聴率苦戦の根本理由

  • 10

    地球帰還のベゾス氏、空気を読まない発言に怒りが集…

  • 1

    1匹だけみにくい子猫、病気と思ったら「オオカミ」だった

  • 2

    加害と向き合えない小山田圭吾君へ──二度と君の音楽は聴きません。元いじめられっ子からの手紙

  • 3

    20万円で売られた14歳日本人少女のその後 ──「中世にはたくさんの奴隷がいた」

  • 4

    「無駄に性的」罰金覚悟でビキニ拒否のノルウェー女…

  • 5

    「1日2個、カットしてスプーンで食べるだけ」 メンタル…

  • 6

    「競技用ショーツが短すぎて不適切」英パラ代表選手…

  • 7

    人間のオモチャにされたイルカ死ぬ──野生動物に触る…

  • 8

    韓国で、日本製バイクの販売が伸びている理由

  • 9

    テスラ6月に発売した新型「モデルS」運転中に発火=所…

  • 10

    ある日突然「人工透析です」と告げられたら? 高血圧、…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年7月
  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月