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<大きな違いは「上場しているか、上場していないか」。それぞれメリットとデメリットがある>
●多額の負債を抱えていない
多額の負債を抱えた余裕資金のない企業が不測事態に遭遇すると、自力で解決するのは難しくなります。
●ROEが十分高い
ROE(株主資本利益率)が高い高い企業ほど、株主に対して大きな富を創造しています。
●自社株買いができる
自社株の買い戻しは残った株主の将来の取り分を高めることになり、それを反映して株価は上昇します。
●インフレを価格に転嫁できる
コモディティ型企業の問題は、人件費や原材料費が上昇しても、過当競争の圧力にさらされてむしろ製品価格の引き下げに追い込まれる可能性があることです。それに対して消費者独占型企業の場合、インフレに合わせて製品の値上げをしても、それに伴う需要の減退を心配する必要がありません。
一般投資家は好材料が出ると買い、悪材料が出ると売るものです。しかし、割安な水準で買いたいのであれば、じっと悪材料を待つべきなのです。市場の誰もその銘柄に見向きしなくなったときこそ、投資を決断するチャンスです。
主に、次の4つの場面が株の買い時になり得ます。
●株式市場全体の水準訂正や暴落
株式市場が暴落するときは、個別企業の業績見通しとは無関係にほとんど全ての銘柄が下げます。とりわけ、相場の暴落と個別企業の悪材料が重なったときこそ、絶好の買い場になります。
●景気後退
不況になるとほとんどの企業の業績が悪化しますが、強い企業の立ち直りは早く、弱い企業は淘汰されてしまいます。保守的な財務政策を取り、不況に入る前に業績の良かった企業を選びます。
●個別企業の特殊要因
優良企業といえども愚かな行動に走り、大きな損失を出すことがあります。そうした場面では、株価は売り叩かれるものです。一時的な問題であれば、そこが絶好の買い場になります。
●企業の構造変化
合併、リストラ、組織再編などによって一時的な特別損失が発生し、株価に悪影響を及ぼすことがあります。それによって、絶好の投資機会が訪れます。一つの事業部門をスピンオフによって分離することが、株価にプラスの影響を及ぼすこともあります。
改めて、どういう企業(ビジネス)に投資すればいいのかを整理すると、次のようになります。
・シンプルで理解できる事業
・安定した事業実績
・長期的に明るい見通し
まず、自分が理解できる範囲で投資をします。あまりに複雑なビジネスには手を出してはいけません。
また、着実に実績を積んできた企業はある程度、信頼できます。難しい局面を迎えている企業を安く買うよりも、好調な企業を適切な価格で買うほうが、大きな利益を得る可能性が高くなります。
そして、社会で必要とされ、望まれる存在であること。その企業の代わりになるものを簡単に見つけられず、政府の規制がない分野にいることなどが重要です。
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<大きな違いは「上場しているか、上場していないか」。それぞれメリットとデメリットがある>
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<世界中からの応募を受け付け、10社を厳選>
中国電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングが大規模な事業再編を発表したことについて、中国当局による企業への締め付けが終わりに近づいている兆し投資家は受け止め、株価が上昇している。写真は北京で2021年8月撮影(2023年 ロイター/Tingshu Wang)
中国電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングが大規模な事業再編を発表したことについて、中国当局による企業への締め付けが終わりに近づいている兆し投資家は受け止め、株価が上昇している。
米検察当局は28日、暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者、サム・バンクマンフリード被告を、中国当局者への贈賄容疑で追起訴した。自身のヘッジファンド取引口座の凍結を解除するため、4000万ドル相当の暗号資産を不法に送金した疑いが持たれている。写真は2月16日、ニューヨーク市の裁判所を出るサム・バンクマンフリード被告(2023年 ロイター/Eduardo Munoz)
米検察当局は28日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者、サム・バンクマンフリード被告(31)を、中国当局者への贈賄罪で追起訴した。自身のヘッジファンド取引口座の凍結を解除するため、4000万ドル(約52億6,246万円)相当の暗号資産を不法に送金した疑いが持たれている。
AT1債の無価値化が世界に衝撃を与えた PASCAL MORAーBLOOMBERG/GETTY IMAGES
<UBSによる土壇場の買収によって救済されたが、債券の価値はゼロに。提訴の動きなど、世界の投資家と政府系銀行に衝撃が走る>